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コロナ陽性、隔離病棟に14日間…闘病中に初めて知った「医療現場のリアル」

▼退院までは72時間の経過観察が必要

 いよいよ病状が安定してきて退院が意識されると、「少しの絶望」が待っています。 “新型コロナウイルス感染症の有症状患者について、これまで「発症日から14日間経過し、かつ、症状軽快から72時間経過した場合に退院可能」としてきたが、最新の知見を踏まえて、「発症日から10日間経過し、かつ、症状軽快から72時間経過した場合に退院可能」と改める―。”  東京都保健局のホームページにも記されているとおり、投薬治療などを終えて病状が安定してから「72時間(3日間)」の経過観察を経なければ、退院とはなりません。  この3日が長いんです……。私も無事経過観察を終えて退院となりましたが、この3日間は本当に待ち遠しい時間でした。  退院後は体力や筋力の低下が見られるので、あまり無理はしないように伝えられます。  ただし、食事や生活の制限は特になし。後遺症が出る方もいらっしゃいますが、出た場合は病院に相談。対応策を教えてくれます。  あとは「普段通りに生活してOK」と基本的にはなるようです。

▼第4波は若い人でも入院が長引く傾向

 可能な限り、事実をつらつらと書くことに留めました。主義主張、考え方もさまざまなコロナですが、「一人の30代男性がコロナにかかるとこうなった」という事例のひとつとして、知見を共有してもらえれば嬉しいです。  感染した私からすると「誰にもこんな辛い想いをさせたくない」とは思います。ドクター曰く「第4波になってから若い人でも入院が長引く傾向にある」とのことでした。  コロナは7日目あたりに峠がきて、そこから容態が悪くなるか改善するかが決まることが多いそうですが、この峠が超えられない若い方が増えてきているようです。  私も結局、7日の峠を越えられず、症状が続きました。  経済を萎縮しすぎるのも、ノーガードもよくないとは思います。  しかし、当たり前の話ですが、「かからないに越したことはない」わけで、個々人ができる範囲の感染症対策をしっかりしていくことが今は必要なのかなと考えています。  これを読んだ皆様が一人たりともコロナにかからず、健やかな日々を過ごせるように心から願うばかりです。
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