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ガッキーも普通の人間だった。新垣結衣と星野源の結婚で“推しロス”続出

推しロスは失恋と同じ、対処法は暇を作らない

落胆

SNS上には「ガッキーの結婚がショックで仕事が手につかない」などと嘆く声もある

 では、もしも推しロスに陥ってしまったとき、どのような形で心を埋めればいいのか。詳しい対処法についても聞いてみた。 「何もやる気が出ないという人はゆっくり休むのもいいですが、暇は人の思考を腐らせます。どんどん傷が化膿していくので、会社に行って仕事をしたり、家庭のことをやったり、普段通りにする方が余計なことを考えないで済む。友達と会っておしゃべりをするのも吉ですね。なるべく忙しくしておいた方が、時間という薬が効きはじめるのも早いです。基本的には失恋と同じなので」  横川さん自身が推しロスになったときは、「シーツを洗濯した」と話す。 「ベッドのシーツをはぎ、洗濯機をまわし、ベランダに干す。そうやって日頃から染みついた、何も頭を使わなくても自然とできる日常の動作をすることで、バグった思考を正常値に戻そうとしていたのだと思います」

星野源と新垣結衣の結婚生活を妄想で楽しめるか

 ファンにとって、非常に悩ましい問題に思える結婚。多くの人は以前のようには見れなくなってしまい、推しから離れる「推し離れ」や、他のひとのファンになる「推し変」を考えはじめるかもしれない。あるいは、これを機に「推し活」自体をやめるという選択肢もある。だが、それは決して悪いことではないと横川さんは言う。 「結婚した推しに対して、今までと同じように熱をもって応援したり、課金したりできなくなるのも、ごく自然なこと。『結婚したから降りるなんて、それは本物のファンじゃない』という声は無視して大丈夫。考え方は人それぞれ。後ろめたさを感じることはありません。  “推し活”は楽しくやることが絶対条件なので、自分が楽しめなくなったら、それは卒業のとき。新しい推しを見つけるか、別の趣味を探してみるのもいいと思います」  一方、推しロスを経て、「新しい妄想を楽しむフェーズに入った」と切り替えることもできるとか。いったい、どういうことか。 「ある程度心が落ち着いたら、今度は伴侶と一緒にキッチンで夕食を作っている推しとか、子どもを肩車している推しとか、新しい妄想も楽しめるようになります」  家族まで含めれば、むしろ妄想のバリエーションが増えるというもの。発想を変えれば、推しの結婚も悪いことばかりではないようだ。  星野源と新垣結衣の結婚は、それこそ「逃げ恥」夫婦なのである。家族としての妄想も容易い。推しロスから次のフェーズに切り替えることができるのか、それとも……。 <取材・文/桃沢もちこ>
神奈川県在住、'93年生まれのフリーライター。社会問題からトレンド、体験取材まで幅広く書きます。アイドルオタクに詳しい。Twitter:@mochico1407
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