ガッキーも普通の人間だった。新垣結衣と星野源の結婚で“推しロス”続出
5月19日、歌手・俳優の星野源(40)と女優の新垣結衣(32)が所属事務所を通じて結婚を発表。今年1月に放送された「逃げるは恥だが役に立つ ガンバレ人類!新春スペシャル!!」(TBS系)での再会をキッカケに交際が開始したという。
人類にとって「推し」とは何なのか、イケメン俳優オタクの僕が本気出して考えてみた』(サンマーク出版)などの著書があるエンタメ系ライターの横川良明さん(Twitter:@fudge_2002)に、推しロスとはファンにとって何なのか。もしも自分が陥っている場合の対処法はあるのか。詳しい話をうかがった。
そもそも芸能人と一般人のファンでは住む世界が異なる。それは最初からわかっていたはずなのに、推しロスなんて大袈裟な……と思ってしまう人も多いはず。横川さんがファンの心理を説明する。
「推しが結婚してショックを受けている人に対して、『自分が結婚できると思っていたの?』という言葉をかける人がいます。もちろん本気で結婚したかった人もいるとは思いますが、実際にはほとんどの人が自分が推しと結婚できるとまでは思ってはいないでしょう。それなのに傷つくのは、結婚することで推しが“人間”になってしまうからなんです」
推しが人間になる……もともと人間である推しを愛していたのはではないのだろうか?
「普段からテレビやスマホの画面越しで見ていたり、自分の実生活に直接登場してくることはほぼないので、推しはどこか生身感が欠けているもの。人によっては、“神様”とか“太陽”に近い感覚で崇拝し、愛でていることも多いんです」
ファンたちにとって、これまでは崇拝の対象であり、ある種の“象徴”だった推し。しかし結婚とは、突然の「人間宣言」なのだと横川さんは言う。
「結婚したことにより、生活臭が俄然上がってくるのです。推しには帰る家がある。待っている人がいる。その姿をイメージすると、途端に落ち込む。夜中に推しがSNSを更新したとして、今までなら『わ、こんな時間まで起きているんだ』と同じ時間をひっそり共有できた喜びに胸弾んだのに、結婚すると『今ごろ隣に伴侶がいるのか……』と、しなくてもいい想像をしてしまう。これまで推しと自分の間で完結していた世界に、伴侶という別の存在が否応なしに侵入してくる。
推しが自分と同じ人間であること。そして当たり前の生活をしている現実を思い知ることになる。そのつらさが、ファンやオタクたちの心に言い得ぬショックを与えているのではないかと思います」
とはいえ、あらかじめ「いつか推しも結婚する」と心の準備をしておけないものだろうか。“イケメン俳優オタク”を自認する横川さんだが、それでも推しロスになった経験があるという。
「昨年、イケメン俳優の推しが結婚したときは少なからずショックを受けました。お相手と良い仲であることは以前から報じられていましたし、いずれそのときが来たら盛大にお祝いする心づもりもしていました。
しかし、やはり実際に結婚したという事実を知ると、自分で想像していた以上の虚脱感が襲ってきました。もちろん、お相手が嫌だということはまったくありません。だけど、自分のものにならなくてもいいから誰かのものになるのも見たくはない、というのがあのとき感じた偽らざる本音でした」
SNS上では喜ぶファンもいれば、悲しむファンの姿も……。「仕事が手につかない」「明日は休む」などの声も目立つ。芸能人の結婚報道があるたびに、“推しロス”を訴える人々が存在する。どうしてそこまでショックを受けるのか?
特に“推し”がいるわけではない人からすれば、理解できない部分もあるだろう。
そこで今回は、『神様のような存在の推しが、結婚で突然の「人間宣言」
たとえ「いずれそのときが来たら」と心の準備をしていても…
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