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コロナ禍で「在宅避難」は可能か。防災のキホンを専門家に聞く

災害後も暮らせる住まい環境が求められる

 災害を防ぐことはできないが、防災力を身につけ、いつ起こるとも限らない災害への準備がやはり最も大切なのではないだろうか。  最後に松本さんへ日頃から心がけるべきことについて伺った。 「近年の天災の発生状況が『めったに起こらないもの』から『頻繁に起こるもの』に変化している以上、災害が起きることを前提に、日頃から準備をしていくのがより大切になってきます。災害大国だからこそ求められるのはレジリエンス(復元力・回復力)であり、住まいのトレンドも耐久性や耐震性といった災害時に命を守る家から、災害後も暮らせる・復旧できる家へとシフトし始めています。  停電して電気が使えなくなっても、太陽光発電と蓄電池を組み合わせれば、エネルギー確保ができる。住まい選びも防災的観点から考えると、いざという時にも苦労せずに済むでしょう。ぜひ、防災関連の情報をチェックし、できることから対策を始めてみるといいのかもしれません」 <取材・文・撮影/古田島大介>
1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている
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