更新日:2021年05月30日 17:05
お金

株や仮想通貨のバブル崩壊“3つの予兆”。今から儲けるチャンスはあるか

下落幅は1年前レベル。手堅く立ち回るターンへ

「米国では企業在庫の水準が低いため、資源価格の上昇がダイレクトに物価上昇につながっています。そのため在庫が積み上がってくればインフレは解消に向かい、今度はデフレに向かうかもしれません。  そうなれば、株式相場にとっては大きなマイナス。現在は循環的な買いによってダウやS&P 500などの株価指数が高値を更新しているので、こうしたリスクが見えづらくなっているのが心配です。  個別株を見ると、高値更新している銘柄の数は以前より減っているんです」  バブルの崩壊はいつ訪れるのか。両者に問うと、ともにしばらくは“調整程度”にとどまると分析。 「日米の大規模金融緩和が終わらない限り、リーマンショックのような相場崩壊レベルの暴落には至らないと思います」(三井氏) 「急落したとしてもコロナショックレベルの下げで終わりそう。日経平均でいうと、最高値から25%前後の調整(2万3000円)は想定したほうがいい」(ユルマズ氏)

手堅く儲けられるチャンス

 つまり、現在のターンは暴落リスクを考慮しながらも立ち回り次第では手堅く儲けられるチャンスだと捉えることもできる。 「米国がデフレ下で低成長となれば、これまで米国市場に集中していた世界の資金が日本に流れる。長期的には日本株が世界のリード役になり得えます」(同)  いずれにしても、今年中にも投資戦略の変更を迫られる可能性が高い。
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最終相場を示す3つの予兆
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表紙の人/ 白石聖

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