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コンカフェ流行、オタクが飯にチェキをぶっ刺す「飯チェキ」行為の謎

衛生面は気にする?

 飯チェキをするにあたって気になるのは「衛生面」だ。チェキやアクキーを飲食物に刺したり漬けるのに抵抗がない彼らは、実際のところどう感じているのか?  吉川さんは、店頭備え付けの消毒ジェルで入念に消毒をしているという。 「チェキは推しと自分、アクキーに関しては自分しか触ってないとはいえ、こんなご時世なので流石に何もしないのはどうかなと。チェキやアクキーを入れているケースなども100%綺麗なものではないので、最低限消毒くらいは前後に……と思った次第です」(吉川さん)  一方、鈴木さんは「自分が食べるものなんで特に気にしないですね」とのこと。飯チェキをする人でも衛生面の意識はさまざまな様子だ。

飯チェキは「尊い」もの

 そんな飯チェキ文化は、コンカフェやアイドルオタク界隈ではすでに浸透しているが、一般人からすると意味不明な行為にも見えるはずだ。  しかしながら、オタクにとっては「尊い」ものだと藤川輝さん(仮名・30代)はうったえる。 「飯チェキは“推しと一緒にご飯を食べる”という意味です。お仏壇にご飯を乗せて、一緒に食べる。まるで仏教思想のようなもの。オタクにおいては推し始めることが、この世に生まれるとともに死を背負うことを意味します。つまり飯チェキというのは、それくらい尊いのです」(藤川さん)  推しとは神様や仏様のごとく崇拝するべき存在。とはいえ、チェキを飲食物に刺したり漬けたりするのは、コンカフェに通うオタクの中でも賛否両論あるのだとか。  時代とともに新たなブームはこれからも変化し続けていくであろう……。 <取材・文/桃沢もちこ>
'93年生まれのフリーライター。社会問題からトレンド、体験取材まで幅広く書きます。アイドルオタクに詳しい。Twitter:@mochico1407
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