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男の更年期障害、自粛生活で深刻化。男性ホルモンの減少が“万病のもと”

「更年期障害=女性特有」の症状と安易に考えるのは、非常に危険!男性も発症するうえ、症状に気づきにくいぶん重症化しやすい側面さえある。長引く自粛生活で誰しもストレスを抱えているなか、着実に忍び寄る男性更年期障害の実態とは?

自粛生活の影響で男性の更年期障害は深刻に!?

更年期 まだ日が上りきらないうちに目が覚めた。眠気はあるのに、熟睡できない日がもう何日も続いている。何となく不調で性欲もない。疲れが抜けきらない鉛のような体を無理やり動かし、気が乗らない身支度を始める。今日も満員電車に揺られると思うと憂鬱だ……。  年を重ねるにつれて、心身の不調を感じている読者貴兄は多いだろう。しかし、不調の原因を単なる「老化」と考えるのは早計だ。 「さまざまな不調の原因は、男性更年期障害のせいかもしれません」と警鐘を鳴らすのは、医師でメンズヘルス専門家の平澤精一氏。 「男性更年期障害の主な要因である男性ホルモンの低下は、LOH症候群と呼ばれ、人と会わない、運動をしない、偏った食生活、ストレスなどによって引き起こされます。長引く自粛生活のストレスや運動不足によって男性ホルモンが減少しやすく、LOH症候群になりやすいので、コロナ下の生活は男性更年期障害の症状が出やすい環境であると言えます」

男性の場合、自分で気づかないケースがほとんど

 更年期障害は女性特有の症状だと思うかもしれないが、男性も加齢とともに男性ホルモンの分泌は徐々に減少。これがストレスなどをきっかけに急激に減少すると、女性と同じように更年期障害の症状が出現するのだ。
更年期

決まった時期に更年期がやってくる女性とは異なり、男性の更年期はいつ起こるかわからない。早ければ30代で更年期の症状が出るケースも 出典:一般社団法人日本内分泌学会HP

 国内の潜在的な男性更年期障害の患者数は約600万人。中高年の6人に1人とも言われている。 「しかし男性の場合、自分で気づかないケースがほとんど。たとえ心身に不調があっても、更年期障害を疑う人はほとんどいません」とは、男性更年期外来で多くの患者の治療にあたってきた泌尿器科医の市岡健太郎氏だ。  じつは市岡氏も、30代にして男性更年期障害に悩まされた過去がある。 「とにかくやる気が出なくて、仕事を先延ばしにしたり、連絡ミスが増えたりしていました。当時は開業したばかりで仕事が多く、疲れが出たのかなと楽観視していたのですが、症状は改善するどころか、悪化の一途をたどるばかり。これはおかしいとホルモン検査をしてみたところ、案の定、異常な数値を示していました。恥ずかしながら、医師である私もすぐに気づくことができませんでした」
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男性ホルモンの補給で一発逆転の可能性も!?
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