更新日:2021年07月10日 11:09
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若手女子社員を上司が誘って会食、全員「濃厚接触者」となった悲劇

 

若手女子社員を誘ってみんなでランチした結果…

ビジネスマン 若手社員はPCR検査を受けた結果、陽性となった。チームでランチを食べに行っていた山村さんは当然、濃厚接触者となった。 「妻にも、同僚たちと食事に行くことは止められていたのですが、内心そのぐらいでコロナに罹るわけがないと思っていました。ランチに行くと僕がみんなにおごるから、妻は嫌なんだろうなって。『またケチくさいこと言いやがって』と忠告を無視していたのですが……」  部署に20代の若い女性社員が来て、浮かれていたのかもしれないという山村さん。しかし、その代償は大きかった。 「とりあえず、自費でPCR検査を受けられる病院に行きました。唾液を取ったのですが、結果が出る3時間後まで、気が気ではなかったです。家では、一室を僕専用の部屋にして、そこから出ないようにしました。洗濯も別、洗いものも別。子どもと一緒にも過ごせない。こんなにツラいとは思いませんでした」

2週間の自宅隔離。室内でもマスク生活

 PCR検査の結果は陰性だったが、陽性者と最後に接触をしてから1週間後に保健所によるPCR検査を受けなければならなかった。陰性の結果が出るまでは自宅隔離の状態が続く。 「今までやっていた保育園の送迎もできなくなって。妻は濃厚接触者にはならなかったので代わりにお願いすることになったのですが、迷惑をかけました。保育園にもPCR検査を受けたことを伝えなければならず、思った以上に影響が大きいと感じましたね」  2週間に及んだ自宅待機期間。「部屋の中でもマスクを着けなければならないこと」がツラかったと漏らす。 「自分の家なのですが、念のためにずっとマスクをして過ごしました。少しでも具合が悪いと、“コロナなのかもしれない”と頭によぎって、落ち着かない日々でした。また家族を感染させてしまう不安もつねにあり、最悪の2週間でした」  結局、保健所で受けたPCR検査も陰性だったため、晴れて自宅でもマスクなしの生活に戻れた。
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「会食は後悔していない」
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