デジタル

ミニ四駆、ハイパーヨーヨーetc.大人も夢中の90年代コロコロホビー

ハイパーヨーヨー(バンダイ)

ハイパーヨーヨー

左からハイパヨーヨー「ファイヤーボール」、昨今の入門機「スピンガジェット」、プロモデル「サンクティグレイル」

 ヨーヨーは昔から定期的なブームが訪れる。  コカ・コーラだったりスケバン刑事だったり、様々な媒体と共に登場するヨーヨーだが、最も人気が出たのはこのハイパーヨーヨーシリーズだ。全国各地の量販店で売り切れが続出し、ワイドショー沙汰になったことも。  この頃からプロヨーヨープレイヤーが登場し、「超速スピナー」と言ったヨーヨーの漫画やゲームも登場している。  プロプレイヤーが使う金属ベアリング内蔵のハイパーレイダーなど超高額商品も販売されていたが、子供たちにはおこづかいで購入可能な範囲のファイヤーボールが一番の人気製品だった。現在では当時のブームからヨーヨーにハマった人達が現役のプロヨーヨープレイヤーとして各地で活躍している。  ハイパーヨーヨーとしての商品展開は断続的に行われていたが、2021年現在では残念ながらブランドとしての商品展開は終了している。ただし、ヨーヨープレイヤーのシグネイチャーモデル(プレイヤーの為に作られた専属ヨーヨー)なども販売されるようになり2020年のコロナ自粛を皮切りに再びヨーヨーブームが訪れているようだ。  ちなみに、当時のハイパーレイダーよりも高性能なヨーヨーが今では1000円~2000円ほどで購入できてしまう。技術の進化と言うのは非常にオソロシイ。

ビーダマン(タカラ、現タカラトミー)

ビーダマン

ビーダマン「ハンティングリンクス」(写真左)。ボトルマン「コーラマル」(写真右)

 ハドソン(現コナミ)のボンバーマンがビー玉を発射する玩具として登場したが、ブームが進むに連れ、ボンバーマンとしての玩具のイメージは薄れていき「爆球連発!!スーパービーダマン」の頃には強化外骨格や連射機能など競技用のアイテムとして進化を遂げ、威力や連射性能・給弾スピードなどが求められるようになり、全盛期にはコロコロコミックで毎号の様に改造特集が行われていた。 「人に向けて撃たない事」がかならず言われるほど威力が上がっていた。玩具としての人気は未だに衰えること無く、フリマ・オークションサイトでは人気ビーダマンは高額で取引されている。    復刻販売を望む声も多いが、販売当時よりも玩具の規制等が厳しいので復刻は望みが薄いようだ。  しかし、ビーダマンの後継機となる「キャップ革命 ボトルマン」が2020年に発売開始。発射する物を今では一般的でなくなってしまったビー玉からペットボトルのキャップに変更。パーツの付替えやキャラクターの持ち味などビーダマンを継承するにふさわしい製品となっている。  ちなみに日本おもちゃ大賞2021「コミュニケーショントイ部門」を受賞しており、出荷数は既に30万個を超えている。今後の新製品情報からますます目が離せないアイテムだ。  これ以外にもポケモンやデジモンなど子供たちのワクワク・ドキドキ感を育んで来たコロコロホビー。当時の思い出が蘇るアイテムを今一度懐かしんで見てはいかがだろうか。 「ベイブレードが入ってない!!!!」と言うファンもいるかと思いますが、ベイブレードのブームは2000年以降なので今回はパス。次回2000年代ブーム玩具の際に紹介していこうと思います。 <文/板倉正道>
テクニカルライター。三才ブックスのマニア誌『ラジオライフ』にてガジェットや分解記事を執筆。買ったら使用前に分解するのがライフワーク
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