更新日:2021年09月14日 12:55
ライフ

まんきつのサウナ論「ブームは去るのを待つしかない」

女湯はハードモード。ババアの絶滅を待つ

まんきつーーリラックスが重要な空間で“ヌシ”の存在は大きな障害になりませんか。 まんきつ:実際、厄介な人もいますね。自分の家だと勘違いしている常連も少なくないので。たとえばこの前行った川崎の銭湯。お風呂から出て脱衣所に行ったら、話しかけてくるおばちゃんがいて。ボソボソ言っているのが聞き取れなくて、「はい?」って聞き返したらいきなり「だから扇風機つけていいかって聞いてんの!」ってキレ出して。「扇風機をつけるときは周りの了承を得る」なんてルール、初めてでした。さらにその人が扇風機をつけたまま帰ったら、お風呂から上がってきた別のおばちゃんが「誰が扇風機をつけたのかしら。イヤね」って私の顔をちらちら見てきて。最悪でした。 ーー言い返したりは……。 まんきつ:しません。怒るのもエネルギーがいるし、この程度で大事なエネルギーを消耗したくないんです。もう厄介なババアが絶滅するのを待つしかない。死に待ちです。 ーーサウナに通うようになってだいぶ経ちますが、ご自身の中で変わったことはありますか。 まんきつ:最初こそ、サウナは助走で水風呂がメインでした。でも今ではすべてがメインです。サウナも、水風呂も、休憩も全部いい。サウナって実は“生き物”なんじゃないかって最近思うんです。サウナ室に入ると、「こんにちは」「今日もよろしく」「いい温度だね」って話しかけたくなる。ありがたいなって気持ちになる。すごく好きになったんだと思う。 ーー前よりもっと好きになる。それがサウナのコツなのかもしれません。 まんきつ 1975年、埼玉県生まれ。ブログ「まんしゅうきつこのオリモノわんだーらんど」で注目を浴び、2015年『アル中ワンダーランド』でデビュー。サウナ漫画『湯遊ワンダーランド』(全3巻)が好評発売中。 <取材・文/追っかけ漏れ太郎 撮影/杉原洋平 撮影協力/天然温泉 浅草 湯どんぶり栄湯>
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