ーー弟のほうが先にサウナ好きだったそうですね。 まんきつ：そうなんです。弟はカメラマンなんですけど、夏でも車の窓を閉め切って、エアコンもかけずに汗だくで現場に向かう。車から降りたとき、外気がすごく気持ちいいんだって。邪念が汗で流れた気がして、気持ち良く仕事ができるらしい。 ーーそれ、サウナじゃないけど、ある種のサウナですね。 まんきつ：でも「寿湯」のサウナはおばちゃん同士で悪口ばかり言っていて感じ悪かったです。話しかけられないよう隅で縮こまっていました。 ーー標的にされたくないですもんね。 まんきつ：でもおばちゃんたちを見ていると、サウナを出たら水風呂に入ってまた戻ってくる。それを繰り返していて、ああ、なるほどって。サウナって水風呂を挟むものなんだと知って、あまりにも気持ち良さそうだからマネしてみたのが最初です。 ーーどうでしたか？ まんきつ：すんごい気持ち良かった。サウナでアツアツになった体が水風呂でじんわりと冷えていく、あの感じ。小学生の頃、真夏の暑い日に汗だくで帰ってきて、キンキンに冷えたサイダーを飲む。それに似ていた。 ーーサウナと水風呂、どれくらい入るのが好きですか。 まんきつ：ホームサウナではサウナ10分、水風呂2分かな。あ、そうだ、この前、外気浴スペースでオーラが見えたの。 ーーいきなり噓くさいですね。 まんきつ：噓じゃない。本当だって。自分の体から出てくる靄に色がついていて、青と緑の間くらいの色。深くてきれいな色でした。見えたということはリラックスに成功したんだと思う。オーラはリラックスしたときにしか見えないから。 ーー最近は「サウナで瞑想」にもハマっているそうですね。 まんきつ：瞑想はとにかく呼吸が大事なんです。鼻から吸って口から吐く。頭を空っぽにして呼吸に集中する。呼吸しながら脳を休ませる。誰々に嫌われてるかもとかネガティブな考えを捨てる。考えない。そうすると頭の中がシーンと静かになる。 ーー瞑想はリラックス効果を高める。 まんきつ：そうそう、そういうこと。サウナ室でも水風呂でも外気浴でも、なんなら犬の散歩中だってできます。 ーーリラックスすると同時に「感覚が鋭敏になる」という話も聞きます。 まんきつ：人間には６つのチャクラがあって、それがサウナで開くんですよ。眉間にある“第三の目”もそのひとつです。 ーーすみません、わからないです。 まんきつ：ストレスとか邪気を受けると人は元気がなくなってしまう。でもそれがサウナによって回復し、開く。チャクラは宇宙とのパイプ。人は宇宙とつながることで心が穏やかになり、生きててよかったと満たされる。充電されるんです。だから風が気持ちいいし、ご飯も美味しい。