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元祖サウナ芸人・山口智充「裸で入るサウナに一般人も芸能人も関係ない」

―[読むサウナ]―
 昨今、サウナ好きを公言する芸能人は多いが、ぐっさんこと山口智充のそれは筋金入りだ。2008年に山口が持ち込み実現した企画『アメトーーク!』(テレビ朝日)の「サウナ芸人」をきっかけに、オヤジ世代のものだったサウナの素晴らしさが全世代に波及、ブームの礎になったと言っても過言ではない。 別冊SPA!『ベストサウナ』では、元祖サウナー芸人・山口智充氏へのインタビューを敢行。熱波よりもアツい、ぐっさん流のサウナ愛とは? 【画像をすべて見る】⇒画像をタップすると次の画像が見られます 山口智充

最高の一杯のために“耐える”サウナ

――山口さんのサウナ歴を教えていただけますか。 山口:初めて行ったのが20歳頃だから30年以上ですかね。まず、風呂が好きだったんですよ。大浴場。小さい頃にオヤジが銭湯好きで、兄貴と一緒によく3人で行っていたんです。そこにもサウナはありましたけど、年齢制限があったし、普通に入浴するより割高で、入ったことはなかったです。でも芸人になる前のサラリーマン時代、ちょうどスーパー銭湯ブームが起きまして。行ったらだいたいサウナもセットになってますから、それでハマりました。仕事が終わってからひとっ風呂、ということもあったし、プライベートで地元の友達と一緒に、というのも。関西のスーパー銭湯や健康ランドは、ほとんど行きましたね。 ――サウナのどんなところに魅力を感じていたんですか? 山口:最初はみなさんそうだと思うんですけど、入っているときってどちらかというと苦痛じゃないですか。でも、サウナを出て水風呂に入ったり外気で涼んだり、そうすることで得られる快楽、快感があると。単純に汗を出すっていう気持ちよさもありますしね。ただまあ、結局は上がった後の飲み会ですよ。

サウナでは芸能人も一般人も関係ない

山口智充――よくわかります(笑)。 山口:今でこそ、サウナから出てすぐにアルコールを飲んだらあかん、というのも言われてるんで気を付けるようにはしてますけど、昔は本当にもう、耐えて耐えて、その一杯のためにサウナ入ってるときも水を飲んでなかったですから(笑)。若かったから、というのも大きいんでしょうけど、我慢して汗を出し切って、キンキンに冷えた生ビールを飲む、ということしか考えてませんでした。  だいたい施設の中に居酒屋があったりして、その店のお母ちゃんにも顔を覚えられて「キンキンがええんやろ?」みたいな(笑)。冷やしたジョッキをテーブルに置くと、水滴で「ツーッ」とジョッキが滑るんですよ。それを一気にクーッと飲むのがもう最高でしたね。生ビールまでが僕のルーティンでした。 ――芸人としてブレイクされてからも、その最高の一杯を求めてサウナに通い続けたんですか? 山口:30代になってからはちょっと意味合いも変わってきましたね。もちろん、最終的には飲むんですけど(笑)、行くこと自体が目的になりました。サウナという空間が「なんか、いいなあ」って思うようになってきまして。サウナって、立場とか職業とか何も関係ないじゃないですか。  当時は僕もぼちぼち外で声をかけられたりもしてましたけど、サウナだと、気付かれても「あ、ぐっさん」ぐらいでそこからグイグイ来る人もいないし、僕も帽子かぶってマスクして、みたいなこともないわけです。そもそも裸やし(笑)、芸能人も一般人もなくて。
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アナタだけの“ベストサウナ”は、本書を読めば見つかるはず

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