恋愛・結婚

初めての彼女と夢の旅行に。“意気込み”が空回りした衝撃の結末

旅行を不自然にドタキャンした彼

 飲み会で知り合って付き合うことになった彼と、交際1年記念ということで旅行に行くことになった水口奈々さん(仮名・30代)。しかし、結果は散々だったという。 「せっかくの記念日なので奮発して、ひとり5万円もする露天風呂付きの宿を予約しました。まだ20代だったのでかなり頑張りました。予約したのは私なので、とりあえず2人分の料金をまとめて支払い、当日に彼から代金をもらうことになっていました」  旅行当日までは、「温泉楽しみだね」「観光はどこに行こうか」など旅行の話で盛り上がっていた二人だったのだが……。 「旅行の準備も終え明日の旅行に備えて寝ようとしたとき、突然彼から『ごめん、明日行けなくなった』とメールがありました。『え!? 旅行明日だよ!? 何かあったの?』と聞きましたが『高熱で寝込んでいる』とのことだったんです。うそっぽいなという女の勘が働きましたが、体調が悪いという彼を問い詰めることもできません。『わかった』と返信しました」  翌朝、旅館に連絡した水口さん。当日キャンセルはキャンセル料100%という事実を知らされた。ひとりで行くことも考えたが、結局は料金のみ支払い、旅行には行かなかったという。そして、その後も災難は続いた。 「彼に何度も連絡を取ってみるものの『忙しい』の一点張り。その後、1度も会うことなく、キャンセル料も踏み倒されたまま自然消滅のような別れになりました」  この失敗から、相手が誰であっても「まとめて支払いはしない」「まとめて支払った場合は必ず当日中に回収する」ということを徹底するようになったそうだ。  この話はここで終わりではない。別れてから5年後、彼に対しての執念が奇跡を生んだのである。

旅行代金への執念が奇跡を生んだ

「たまたま街でそいつ(彼)に遭遇したんです。そして、即お金を下ろしてもらい、その場で料金を回収しました。本当にスッキリしました。  予想でしかないですが、たぶん仮病だったんだと思います。すでに冷めていたのか、他に女ができたのか。別れ話も面倒だし、自然消滅を狙っていたのではないでしょうか。あわよくば、旅行代も支払わなくていいし」  この再会では、とりあえずお金だけ今すぐ返してということ以外は何も聞かなかったという。払わなくてラッキーと思っていた彼にとっては、5万円は痛手だったに違いない。
次のページ
初めての彼女に期待は高まるが……
1
2
3
2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。

記事一覧へ
おすすめ記事
ハッシュタグ