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コロナ失業した40代男性、再就職よりも「アルバイト掛け持ち」を選んだワケ

ダメなら「アルバイト掛け持ち生活」に戻ればいい

面談 勇気が必要でしたが、ダメならダメでまた「アルバイト掛け持ち生活」を続ければ路頭に迷うことはないと落ち着いていたので、思い切った話を切り出せました。すると、ネガティブな反応をされるのではなく、スーパーではアルバイトの高校生に叱られたりしながら苦労した話は逆に好感を持たれて了承されたとのこと。  新しい仕事が始まりましたが、時間の拘束がほぼない、あったとしても週末や平日夜、昼休みにリモート会議で対応できるようなアルバイトはそのまま3つ継続させてもらえました。結局、会社からの給料は以前より5万円ほど下がったものの、副収入を考えると月収は10万円ほど上がったそうです。  さらに確定申告の方法についても勉強を続けていくことで、副業での収入については税金を効率的に抑えられそうとのこと。その結果、月の収入は12万~15万円くらい上がった感覚になり、精神的にも余裕が生まれたと喜んでいました。

平時に貯めている信用が、困ったときにカネになる

 友人のケースは少しうまくいきすぎた例かもしれませんが、それまでの職業人生において信用を失っていなかったこと、目先のお金の条件にこだわらずに「保証のないアルバイトなので、自由をください」という点だけこだわって、とにかく仕事をたくさん確保することを優先させたことが成功要因だと考えられます。 「仕事がデキる」というほどのレベルでなくとも、恥ずかしい気持ちを我慢すれば「困ったことになったので相談させてください」と連絡を取れる先がたくさんあることが重要です。  副業サイトや非常勤スタッフ派遣にも登録したそうですが、結果的に全然仕事は取れませんでした。魅力的な案件には希望者が殺到するからだと推測されます。
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昇給するよりも副業で稼ぐほうが難易度は低い
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