日本では「異業種転職」が極めて難しいワケ。採用する側もチャレンジできない…
―[プロ経営者・中沢光昭]―
リーマンショックはジワジワと経済をなぎ倒し、ジワジワと回復させるようなトレンドを取りました。バブル崩壊は社会システムの在り方を根本から変えざるをえないような時代の転換を強いました。それに対して、コロナショックは一部の領域に「突然死」を強いるような冷酷な始まりで、さらには身体的なリスクを通じて「わかりやすい恐怖」を多くの人に与えた本当に酷い出来事です。
現在は政治的な事情もあり、「普段通りの生活」に戻っていこうとしています。株価も実体経済をまったく反映しないまま、人為的に盛り上がっていっているようです。そうして不安ムードに対して注目が弱まっていく間、多くの人がすでに職を失ったことが忘れられ、まだこれから失う人が出てくる恐れが高まってきています。
当然、コロナショックの推移にかかわらず、仕事を失ってしまった当事者は新しく仕事を探さなければなりません。
コロナ禍で深刻化する「業界格差」
「挑戦的な採用」が実現しない構造的問題

1
2
株式会社リヴァイタライゼーション代表。経営コンサルタント。東京大学大学院修了後、投資会社、経営コンサルティング会社で企業再生などに従事したのち、独立。現在も企業再生をメインとした経営コンサルティングを行う。著書に『好景気だからあなたはクビになる!』(扶桑社)などがある
記事一覧へ
記事一覧へ
この連載の前回記事
【関連キーワードから記事を探す】
冬のボーナスは軒並み激減。次は40〜50代の大量リストラだ
CFD未経験者への最終回答「今、CFDを始めたいワケ」
所持金650円の風俗嬢。コロナの影響で実家に仕送りもできない…
日本では「異業種転職」が極めて難しいワケ。採用する側もチャレンジできない…
新型コロナで破綻寸前の60代独身、乳がん回復も「今年もつかどうか」
昇給を目指さず、最低限の仕事だけする「静かな退職」という働き方のススメ
リストラされるリスクを減らすには?予備軍が今すぐやるべきこと
「リストラを始める会社」の予兆チェックリスト。給与カットの前に見抜くには
中高年に「新しいスキルを学ばせる」名目で、実はリストラも!? 国の政策に便乗した新手法
40~50代の給与・手当を減らして、若手の賃上げにあてる“ジョブ型リストラ”が増加中!
「無能なのに、なぜか一目置かれている会社員」に共通している8つの特徴
「無能なのに、なぜか出世している会社員」に実は共通している5つの特徴
日本では「異業種転職」が極めて難しいワケ。採用する側もチャレンジできない…
「テレワークで出世する人/しない人」人事はどこを見ている?
コロナでバレた「実は全然働いていない人」過酷なリストラは年内にも
この記者は、他にもこんな記事を書いています