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コロナ失業した40代男性、再就職よりも「アルバイト掛け持ち」を選んだワケ

まずは低報酬でも実績をつくることが肝心

再就職 また、知り合いだと「~はできますので、お金は安くていいのでお試しで使ってもらえませんか?」というお願いも自由にできます。仲介会社やサイトを挟んでいると、そこに払う報酬をねん出するために、なかなかそうはできません。  結果的に時給換算したら500円くらいの話になってしまっても、実績ができてくればあとから上げてほしいと打診できます。あるいは、時間もなくなってきて、さらに他にお金の点でよりいい仕事が取れれば、お金の安い仕事に対してはきちんと申し出て辞めさせてもらえばいいでしょう。  アルバイトはいつ切られるかわからないリスクがある半面、いつでも辞められますので、その特性は活用しない手はありません。始めたあとにお金が上がっていった例では、最初に始めた月から4か月後には3倍になっていた例があったそうです。

昇給するよりも副業で稼ぐほうが難易度は低い

 会社員としての給料を月10万円上げるには、ネチネチした人事評価の高評価を10年くらいかけて獲得できるかどうかというところでしょう。  転職と同時に上げようなんて、いまのご時世ではかなりの幸運がないとできないです。残念ながら将来的にもほとんど望むことはできません。  ところが、「なんでもやります」と駆けずり回って、税金の勉強もすることで月10万円を副収入として確保することは会社員の年収を一気に上げることと比べれば、まだ難易度は高くないはずです。  アルバイト選びの際には、時間の拘束をなるべく少なくできるかどうか、転職先を選ぶときはやることをやっていれば時間の拘束は強くない会社を選ぶことをおすすめします。 <取材・文/中沢光昭>
株式会社リヴァイタライゼーション代表。経営コンサルタント。東京大学大学院修了後、投資会社、経営コンサルティング会社で企業再生などに従事したのち、独立。現在も企業再生をメインとした経営コンサルティングを行う。著書に『好景気だからあなたはクビになる!』(扶桑社)などがある
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