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重馬場だと競馬はなぜ荒れるのか? 馬券戦略に役立つデータ検証

重馬場になるとなぜ荒れるのか?

重馬場

馬場状態はレース展開に大きな影響を及ぼす。芝とダートではさらに……

 競馬予想家の安井涼太です。毎日暑い暑いと言っているこの時期ですが、今年は季節外れの雨に見舞われるケースが多く感じます。そこで今回、改めて重馬場に焦点を当てて考察していきたいなと思っています。  そもそも競馬は屋外で行なわれるため、気象条件による影響を受けやすいのが特徴です。特に雨は馬場状態に明確な変化をもたらすため、実際に気にしている方も多いでしょう。まずはいまさらではありますが、雨が降る事でどのような変化がもたらされるのかについて確認していきます。

芝とダートでは逆になる

 芝のレースでは馬場の状態が悪くなればなるほど、地面がやわらかくなるため競走馬にとっては力が必要なコースになります。タイムも良馬場と不良馬場では大きな差が発生し、同じ距離でも不良馬場の場合ではタイムが数秒遅くなるのが普通です。一方、ダートのレースでは馬場状態が悪化すると芝コースとは逆の傾向になります。つまり、水分を含むことで路盤が硬くなり走りやすい馬場になりタイムが速くなります。ダートコースのレコードタイムが重馬場で頻出するのも道悪のダートではスピードが問われることを示しているでしょう。  では、実際にどれくらい時計に差が出るのか表を見てもらいたい。
馬場状態別のタイム

馬場状態別のタイム

 競馬において、競走馬全頭が全速力で走る区間は「後3ハロンタイム」。勝負所にあたるこの区間で良馬場から不良馬場まで比較すると、芝では良馬場が35.2秒に対し稍重馬場で35.6秒。0.4秒ほど時計が掛かっていることがわかります。さらに重馬場になると36.3秒で良馬場より1.1秒遅く、不良馬場まで悪化すると37.8秒で良馬場と比較すると2.6秒も時計が遅くなっています。  一方、ダートでは良馬場が37.8秒に対し、稍重馬場では37.7秒。この程度の悪化では0.1秒速くなるに留まりましたが、重馬場になると37.2秒で良馬場より0.6秒速くなりました。不良馬場では37.1秒で良馬場との比較は0.7秒。重馬場と不良馬場での差はそこまで大きくありませんが、ダートでは馬場が悪化するほど時計が速くなることがわかりました。
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なぜ荒れるのかを考察
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