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俳優・大橋彰としてのアキラ100%。監督は「芸人と知らずに」配役

 お盆を使ったハダカ芸でお馴染みのアキラ100%が、このところ本名である大橋彰名義で映画やドラマに起用されるなど、俳優としての活躍に注目が集まっている。

お盆を置き、服を着たハダカ芸人が見せる演技派俳優としての顔

アキラ100%

大橋 彰/アキラ100%

 昨年は、日本テレビ系ドラマ『トップナイフ-天才脳外科医の条件』にもレギュラー出演。9月10日公開の映画『達人 THE MASTER』では、初の主役に抜擢された。 「アキラ100%として芸をするときは、スイッチが入ると言いますか、『ちょっと顔が変わりますね』って言われるんです。でも、俳優として出演した作品は、最後まで芸人のアキラ100%だとわからずに観てくださる方もいらっしゃるぐらい、別人に見えるようで……。監督も、最初は僕が芸人だと知らずに配役してくださったんですよ」  実は、大橋は『達人 THE MASTER』でメガホンを取った横尾初喜監督作品の常連俳優だ。監督から声がかかったのは、ピン芸人としてブレイクする直前。大橋が出ていた舞台を監督が観て「俳優として惚れ込んだ」のがきっかけだという。

初めての主演は「嬉しさと不安が入り交じった気持ち」

 その後、初めて撮影に参加した’17年公開の『ゆらり』では出演シーンは少なかったものの、’19年公開の『こはく』では、井浦新演じる主人公の傍らで人間味溢れる兄を演じ高い評価を得た。3度目の出演となった今回は、横尾監督と二人三脚で役作りに励んだ。 「今回は『以前から温めていたコメディ映画があるのですが、彰さん、出ませんか?』と声をかけていただきました。初めての主演ですから、嬉しさと不安が入り交じった気持ちで挑んだんですけど、いざ撮影に入ってみると、コメディとは言っても会話のなかで密接な人間関係が描かれており、ドラマの部分がかなり重要な作品でした」  映画の冒頭で頭を強打して記憶を失った大橋演じる達人(たつひと)は、「俺は何かの達人(たつじん)だった気がする……」という記億の断片を手がかりに、過去の自分を探していくなかでストーリーが進んでいく。
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遅咲きの苦労人から滲む、哀愁漂う確かな演技力
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