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ポケモンカードに群がる転売ヤーたちの争奪戦が激化。3000万円のレアカードも

レア抜き、窃盗…犯罪行為も多発

ポケモンカード ローソン

9月21日にローソンで配布された限定カード。店舗によっては開始数分で配布終了している。

 一部の良心的な店舗では転売対策としてシュリンクを剥がし転売対策を行ったりしていますが、家庭にある機材や100円ショップで購入できる製品で簡単に再シュリンク出来てしまい、転売対策としては効果が薄いのも事実です。  レア抜きの方法もまことしやかに言われており、パックの中からレアカードだけ抜いたあとに、再シュリンクを施して転売する人もいるとか。店頭での購入が難しいということもあり、オークションやフリマサイトでのポケモンカードの取り引きが盛んに行われていますが、どうやらニセモノのカードも多数取引されているようです。  フリマアプリでニセモノを購入したという東京在住のTさんに話を聞いた所、相場よりやや安めで出品されていた物を購入したところ、ポケモンカードの写真だけが届いたという事例もあります。

ババ抜きのババが常に回っている状態

 説明文には「美品。折れや欠けなどは無し。写真が全てです。」とだけ書かれていたといいますが、プリンターでコピーされたカードが、ババ抜きのように購入者の間をくるくる回っているわけです。もともとTCGではよく聞く話でしたが、ポケモンカード特需に沸く現在、本物を安くフリマで購入することは難しくなっているといえます。
ポケモンカード 偽物

実際にTさんの元に届いたポケモンカードの写真。安価な出品物には注意。

 9月14日にはトレカ専門店でポケモンカードの窃盗事件が起き、ネットに晒したコレクションと共に写りこんだ情報から所在地を特定して、盗みに入ると言った事も起きています。  転売ヤーだけでなく犯罪者も参入してきているTCG業界。美術品と同等にTCGコレクションを守るための保険が登場する日も近いのかもしれません。 <文/板倉正道>
テクニカルライター。三才ブックスのマニア誌『ラジオライフ』にてガジェットや分解記事を執筆。買ったら使用前に分解するのがライフワーク
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