実は“カネになる”海や川のゴミ。数万円になる天然モノも
夏の醍醐味といえる海水浴やキャンプですが、昨年に引き続き今年も自粛生活で楽しむことができなかった人も多いかと思います。
海開きを自粛した海水浴場が多く、遊泳は禁止だけど日光浴や波打ち際での水遊びなどはokといった浜辺もあり、密にならないように日光浴やチェアリングといったアウトドアライフを楽しむ人も多かったようです。
一方で海岸や河川敷などでアウトドアライフを楽しんだあとのゴミ放置問題が頻繁に話題になるなど、モラル崩壊が起きているのも事実です。
さてこのゴミ放置ですが、この実は長い年月をかけて希少価値の高いお宝やコレクターアイテムに変わると言ったらどう捉えるでしょうか?ビーチコーミングと言われる海岸などに打ち上げられる漂流物を拾い集める行為は世界的にも有名で、専門のコレクターも居るほどです。
ちなみに筆者はゴミ放置を肯定するわけでもなく、ましてや現代社会のゴミがコレクターアイテムになっている訳では無いという事を念押しして起きます。もっとも現代のゴミも、次の世代にはコレクターアイテムになる可能性もあるのですが…。
まず代表的なのが、シーグラス。砂浜など波打ち際でよく見つかるこのシーグラス。
海に捨てられたガラス製のゴミが割れ、海水や海底で長い間揉まれることで角が取れ、丸みを帯びた形状になり長い年月をかけて再び陸上へ姿を表したガラス片です。ガラスの色は捨てられたゴミに由来し、透明や緑、茶色といったシーガラスが大半で赤やオレンジ、黒などは非常にレアとなっています。
レアリティ順に分けるとしたらコモンは透明・緑・茶色、レアは灰色・紫、スーパーレアは赤・オレンジ、シークレットレアが黒色と言ったところでしょうか。
現在海岸で見つかる黒色のシーグラスは一部例外はある物の、19世紀ころのガラスとも言われています。このシーグラス、コレクターだけでなく、シーグラス作家やアクセサリー作家に需要があり、珍しい色や形状のものは高額取引が行われていることもあります。最近では人工的に研磨機で作られるシーグラス風のクラフトグラスも存在しており、天然物とは表面の仕上がりが異なるので、オークションやフリマサイトで取引を行うのなら天然物はきちんと記載すると良いでしょう。
漂流物を拾い集めるビーチコーミング
シーグラスは色別にレアリティが
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テクニカルライター。三才ブックスのマニア誌『ラジオライフ』にてガジェットや分解記事を執筆。買ったら使用前に分解するのがライフワーク
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