デジタル

中華製の格安スマホが「マニア向け」の域を抜け出せない理由とは

ユーザーに不評の独自OS

Xiaomi ADB/Fastboot Tools

「Xiaomi ADB/Fastboot Tools」と呼ばれるxiaomi専用のツールが公開されている

 メインとなるパソコンが必要になりますが、ソフトウェアを起動して、「開発オプション」の有効化と「USBデバッグ」の有効化を行ったxiaomi端末を接続して不要ソフトを削除するだけ。このソフトウェアではスマホが起動不可になるようなアプリを削除することは出来ないので気になるアプリは片っ端から削除することが可能です。  ちなみにxiaomi端末はAndroidをベースとした独自OSである「MIUI」が搭載されているのですが、標準ブラウザや音楽プレイヤーなどは非常に使いづらく、google謹製のアプリのほうが軽くて使いやすいなど酷評も多く、標準アプリでありでありながら広告が搭載されていたり、怪しい通信を行っていたり裏で何か動作してバッテリーを消費するアプリなどもあるとも言われています。  こういった謎の動作をソフトウェアで削除して止めることが出来るのでxiaomi端末を検討している人はソフトウェアを調べてみるのも良いでしょう。

壁紙、サウンドは大量にあるけれど

 さらに問題なのは、壁紙やサウンドなどは非公式の画像が大量に使われており、試しに「ポケモン」で検索すると同人イラストやコスプレイヤーの写真など公式の許可がないであろう画像が次々に表示される始末。知らないユーザーはメーカー製の端末だから公式画像だろうと誤認識してしまうかもしれません。
ポケモン

ポケモンで検索すると非公式壁紙画像が大量に表示される

 こういった事情もあり、「MIUI」ではないOSに書き換えて使うほどのヘビーユーザーもいます。  安価でそこそこの性能を持った端末にOSは安心のgoogle純正を搭載させるなどカスタム目的でxiaomi端末を意図的に購入と聞くとやはり中華端末は性能は良くなってきたとは言えまだまだマニア向けの端末と言った域を抜け出せないのかもしれません。  ちなみにOSの書き換えや純正アプリの削除などはメーカーの保証など効かなくなる場合もあるのでご自身の判断で行ってください。<文/板倉正道>
テクニカルライター。三才ブックスのマニア誌『ラジオライフ』にてガジェットや分解記事を執筆。買ったら使用前に分解するのがライフワーク
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