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家電「空気清浄機」を超えるトレンドは「掃除機」。選ぶポイントは?

お掃除ロボットやプロジェクターの需要が今後増えていく

お掃除ロボット

お掃除ロボットが陳列されているエリア。週末にはルンバにGoProをつけ、床を掃除する様子をプロジェクターで投影しているという

 自宅で日常生活の多くを過ごすからこそ、楽しく豊かに暮らしたい。  今後、さらに家事の合理化や在宅時間を有効活用するためのニーズは顕在化してくるだろう。佐藤さんに、これからどのような家電が求められてくるのかを聞くと、次の3つを挙げた。 「まず1つ目は先ほどお伝えしたお掃除ロボット。実は海外に比べ、日本の普及率はまだまだ10%にも満たないくらい低い状況なんです。ただ、確実に需要は増えてくると考えており、売り場でも注力している家電になります。実際にお掃除ロボットと触れ合える店舗は蔦屋家電以外あまりなく、売り場での体験から掃除ロボットの魅力に気づく機会になればと思っています。
プロジェクター

プロジェクターは持ち運びに便利な小型のポータブルタイプの商品がトレンドになっているそうだ

 2つ目はプロジェクターで、ここ1年くらいで、色々なメーカーから多くの商品が発売されました。その相乗効果から、伸びてきている商品になります。とりわけ、小型サイズで高性能のプロジェクターが旬の商品で、持ち運びに便利なことからキャンプとの相性も良い。また、据え置き型のプロジェクターも、4Kによる高画質な映像を楽しめる商品もあるので、用途に応じたバリエーションも豊富になっています」

「ペット家電」が次のトレンドに?

ペット用家電

コロナ禍で注目され始めているペット用家電。写真は犬の心拍数から、犬の心理状態を解析するウェアラブルデバイス「INUPATHY(イヌパシー)」

 ちょっと意外だったのは、3つ目のペット家電だ。佐藤さんによると、コロナ禍で在宅時間が増えたことにより、ペットを飼う人の割合が高まったという。  そんなペットの飼い主向けの家電が、にわかに脚光を浴び始めているそうだ。 「売り場の中でも先取りして取り扱いしているペット家電は、専用デバイスを用いることでペットの健康状態をチェックするというもの。『ペットは家族と一緒』と考える人が多いなか、お家時間が増えたことで必然的にペットの健康に気を配る飼い主の方が増えているのではと考えています。  ペット家電と言えば、自動給餌器や自動給水器が有名ですが、それ以外のペット家電の裾野も広がってくるだろうと予想しているので、試行錯誤しながらペット家電の売り場づくりも取り組んでいこうと思っています」
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エンタメ性や面白さを加えた売り場を目指す
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1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている

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