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19歳、芸歴18年目で初大河の畑芽育。「オーディションは誰が受かったかわかるのでつらい。でも、それがスタートライン」

19歳にしてキャリアは18年。転機は高校生のとき

畑芽育 大河ドラマ『青天を衝け』で、田辺誠一演じる尾高惇忠の娘・ゆう役として奮闘中の畑芽育。先月までは『プロミス・シンデレラ』(TBS)に出演と注目度急上昇中だが、実は19歳にしてキャリアは18年を数える。 「1歳からモデルをしていて、小学校のときも毎週末はオーディションでした。お腹がすいた、帰りたい……なんて思うことも、もちろんありました(笑)」 畑芽育 転機は高校生のとき。『女子高生の無駄づかい』(テレビ朝日)に出演し、劇的に意識が変わった。 「ワンクールで作品を作り上げる場に初めてメインキャストとして参加し、『そうだ、私には女優しかないんだ!』とはっきり気づいたんです。チームの一員として、この場にいたい。思い返せば、子どもの頃にわがままを口にしなかったのは、我慢していたからではなく、スタッフやキャストの真剣な背中に惹かれていたのだと思います」

本気だからつらいし、苦しい。でも、それがスタートライン

畑芽育 しかし、そう気づいてからのほうが、つらいことも多いという。 「オーディションが普通の試験や面接と違うのは、『誰が受かったのかわかる』ことです。『私は選ばれずに、このコが選ばれた』『私がいなくても、代わりはいる』と何度も突きつけられます。週末、遊園地でデートしている同級生を見て、『自分はいつも誰かと比べられて落ち込んでいるのに……』とうらやましくなることは何度もありました」  だが、「ここで諦めたら絶対に後悔する」と前を向いた。 「本気だからつらくなるし、それがスタートライン。18年目の新人です(笑)。大河の撮影現場はものすごい緊張感で、毎回わくわくします。もっと自分をいじめたいし、考えたい。今はなんでもできそうな気がするし、お芝居のためなら、どんな難題、難役にも挑んでいきたい。女優は私の“宿命”だから」  揺るぎない覚悟と眼差しで、若手女優の青天を衝け! 畑芽育【畑 芽育】 ’02年、東京都生まれ。1歳から芸能活動を始め、出演作に『女子高生の無駄づかい』(’20年、テレビ朝日、百井咲久役)、『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』(’21年、日本テレビ、清水彩菜役)、『プロミス・シンデレラ』(’21年、TBS、山ノ井さくら役)など。佐田かすみ役で出演する『99.9-刑事専門弁護士-THE MOVIE』が12月30日公開予定 撮影/渞 忠之 スタイリング/オオソノレンジュ ヘアメイク/蒲生亜希子 取材・文/宮下浩純(本誌) 衣装協力/MIDDLA CHONO ※週刊SPA!10月12日発売号より
週刊SPA!10/19・26合併号(10/12発売)

表紙の人/ 山田杏奈

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