仕事

35歳以上のミドル転職で失敗する人の特徴。“対策”や“コツ”はあるのか

いまの“不満”が転職で解消されるのか

「転職のほとんどは今の仕事、職場への不満が発端となり、その状況を変えるために行うケースがほとんどです。しかし、転職するということは仕事や職場が変わるため、新たな人間関係や仕事への適性など、様々なリスクも生じます。なので、「不満を解消するリターン」と「環境が変わるリスク」を天秤にかけ、リターンの方が多ければ転職はアリです。ただ、いまの職場が不満でなんとなく転職したいという場合、その不満が転職によって本当に解消できるものなのかは、冷静に考えるべきですね。  もしも転職で解消されない不満なら、転職することは「無駄なリスク」をとるだけになります。キャリア資産が目減りしたり、新しい環境とのミスマッチとなるリスクを犯していいのは、それ以上にリターンが大きい場合だけなんです」

オンラインの時代、未経験からIT業界を目指す人も多いが…

 現在はコロナ禍でリモートワークで働ける仕事が増えた。将来を見据えて、未経験からIT業界を志望する人たちも少なくないという。プログラミングなどを学べるITスクールも人気のようだが、30代で転職は可能なのか。  川畑氏は、「実務未経験者が30代でIT業界に転職するのは厳しい」と指摘する。 「企業にヒアリングすると、ほぼすべての会社が30代未経験者の採用には難色を示します。転職希望者が高学歴でも『30代で学歴が高くても…』という反応が返ってきます。ファーストキャリアが大企業だったとしても、その社格も30代ではあまり通用しません。結局、30代の人材に求めているのは即戦力となれるかどうかなのです」  20代の転職とは異なり、学歴や社格といった“ステータス”は価値を持たなくなる。何よりも職業人としての“実績”をシビアに見られてしまうのだ。
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IT業界の中で狙い目がある
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1988年生まれ道東出身、大学でミニコミ誌や商業誌のライターに。SPA! やサイゾー、キャリコネニュース、マイナビニュース、東洋経済オンラインなどでも執筆中。いろんな識者のお話をうかがったり、イベントにお邪魔したりするのが好き。毎月1日どこかで誰かと何かしら映画を観て飲む集会を開催。X(旧Twitter):@tsuitachiii

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