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今日から競馬力を上げられる3つの処方箋

芝は内枠、ダートは外枠

 競馬はセパレートコースで行われるわけではないので、枠順(ゲート番号)による有利不利が生じます。コーナーでの距離ロスが少ない内枠有利が原則。ただ、芝の状態やコース形態など、複雑な要因が絡むため、馬券ファンはレースの度に頭を悩ませます。  かように、一筋縄ではいかない枠の有利不利ですが、ざっくりと「芝は内枠有利、ダートは外枠有利」と把握しておくのがよいでしょう。
芝とダート

表はダートの枠順別成績。距離ロスが大きいはずの8枠の好走率、回収率が高い

 なぜ、距離ロスがあるはずの外枠が、ダートでは有利に働くのでしょうか?  最大の理由は、外枠はキックバック(砂被り)のリスクが少ないからです。ダートでは、前から飛んでくる砂に嫌気がさして、真剣に走るのをやめてしまう馬がいます。ここが芝との大きな違い。  また、スタート地点が芝になっているダートコースがいくつかあり、その場合、外枠の方が芝部分を長く走れます。外枠はスタートダッシュがつきやすく、内枠の馬は前に入られてより苦しくなるのです。  コース形態上、内枠有利になりやすいダートコースも存在しますが、それは個別で頭に入れて処理すればよいでしょう。

「若い馬ほど強い」という基本原則

 3歳馬と4歳以上(古馬と言います)が戦う時、どちらが強いのか?  結論から言うと、世代混合戦では、若い馬ほど成績が良くなります。アラフォー世代の私からすると、何とも切ない話ですが、データ上でも、馬齢が上がるほど成績が下がっていきます。
馬の年齢

表は3歳以上混合戦の馬齢別成績

 ただし、これまで挙げた2つと違うのは、「3歳馬が強い」というのは、競馬ファンにも広く認識されている点。3歳馬というだけで買われ過ぎてしまい、回収率は伸び悩んでいます。そのため、闇雲に若い馬を狙うのではなく、人気の盲点になっている3歳馬を狙い撃つのが重要です。   勝率については3歳馬と高齢馬で明らかな差があるので、WIN5を購入する際に要注意。3歳馬を侮らないようにしましょう。  今回は、基本中の基本とも言える3原則を紹介しました。これらはいずれも、「データがたまたまそうなっている」ということではなく、競馬の仕組みや原理に基づいて生じる現象です。  それだけに、簡単に揺らぐことはありません。プラス収支を目指す上では、まだまだ、色々な知識やテクニックを身につける必要があると思いますが、まずはこの3つを押さえておいてください。競馬新聞の見え方が変わってくるはずですよ。 文/松山崇
馬券攻略誌『競馬王』の元編集長。現在はフリーの編集者・ライターとして「競馬を一生楽しむ」ためのコンテンツ作りに勤しんでいる。
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