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W杯予選4位の日本代表「引き分けすら許されない相手」に臨むメンバーは

ファンの人気投票のようなメンバー

サッカー日本代表 三苫

三苫にはドリブルでの局面打開が期待される(写真中央)

 前述のとおり、初招集となった三苫ら東京五輪に出場した若手選手が多く招集されたことで、ファン・サポーターからは「ようやく入ったか」など、成長著しい若手選手への期待が高まっている。また、Jリーグ最速タイで今季も優勝を決めた川崎フロンターレから谷口彰悟、山根視来、旗手怜央が選出。さらに、Jリーグ得点ランキングで首位を走る前田、同4位の上田を招集し、Jリーグのファン・サポーターからも概ね高評価を得たメンバーとなった。  個人的には、ファン・サポーターの人気投票で決めたようなメンバーという感想だ。大迫勇也を軸とするなら、同チームでコンビを組みJリーグ復帰後11試合で5得点を挙げている武藤嘉紀(ヴィッセル神戸)。そして、名古屋グランパスのYBCルヴァンカップ優勝に大きく貢献した稲垣祥など、直近で調子を上げている選手をもっと招集しても良かったのではないかと思うところはある。しかし、ファン・サポーターらの民意に同意するところはあり、大きな不満はないメンバー構成と言える。

「ポジションにとらわれない」とは

 今回のメンバー発表ではMF/FWという表記に変更した点が気になった。その変更について森保監督は以下のとおり回答している。 「FW表記でMFでプレーしてもらったり、MF表記ですけどFWとしてプレーしてもらう選手がいたりすること、DF登録でもMFで中盤的な役割をしてもらうことがありました。特に、攻撃的なMFとFWではどちらで起用するか決まっていないことが多い。みなさんにはいつもFWが多いとか少ないとかで、混乱させてしまうことがあるかと思いましたので、こういう形にさせていただきました。また、選手たちには複数のポジションをやってもらうことがあるということをこの表記でお伝えできればと思っています」  続けて、「次からは全部フィールド登録でいいかなと思っています」と冗談交じりに話した後、「表記にとらわれず状態を見て起用したいと思います」と本音を語った。
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アウェイという特殊な状況下で
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スポーツライター。日本最大級だったサッカーの有料メディアを有するIT企業で、コンテンツ制作を行いスポーツ業界と関わり始める。そのなかで有名海外クラブとのビジネス立ち上げなどに関わる。その後サッカー専門誌「ストライカーDX」編集部を経て、独立。現在はサッカーを中心にスポーツコンテンツ制作に携わる
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