更新日:2021年12月27日 07:21
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東京「松本湯」はサウナーの叡智が詰め込まれたシン銭湯サウナだった

―[サウナの呼吸]―
 心と体を整えるサウナは働く男にとって、呼吸と同じぐらい重要である。サウナーで俳優の橋本祥平が今回訪れたのは東京・東中野の「松本湯」だ。

目指したのはサウナ施設を超える「銭湯」

サウナの呼吸 早いもので、気づけばもう師走。風が冷たく感じる日は、ふと銭湯に足を運びたくなります。東中野でマンション併設のビル型銭湯を営む松本湯は、昭和11年創業の老舗ながら、今年8月1日のリニューアル以来、連日多くのサウナーでにぎわっています。  その理由を知るべく、足を踏み入れてみると、まずはペンキ絵代わりのマルチビジョンがお出迎え。清潔感に溢れたデザイナーズ銭湯の趣です。  では、肝心のサウナ室はというと、銭湯サウナとは思えない、定員20人の広々空間。しかも、銭湯サウナに多いカラカラ系ではなく、20分ごとのオートロウリュと、座面からも蒸気、室内の対流にまでこだわりぬいた設計で、しっかりとした湿度を感じさせてくれます。この暗くて静かな空間……はかどります。

サウナーの叡智が詰め込まれたシン銭湯サウナ

 改装にあたり、サウナ好きの3代目自ら全国のサウナ施設を巡り、サウナ仲間の意見を取り入れながらつくり上げたシン松本湯のこだわりは、サウナ室だけにとどまりません。  深々150cmの水風呂に加え、冷冷交互浴も楽しめる泡のぬる湯、さらにサウナ横には外気が引き込まれた畳敷きのスペースがあり、ゴロリと寝転びながら新感覚の内気浴が味わえます。 サウナの呼吸 サウナだけでなく、寝湯やジェットバス、電気風呂などなど。浴槽の種類も豊富なので、サウナーも、銭湯好きも、両方ツボを押さえた、まさに痒いところに手が届いた銭湯……いや、もはや銭湯を超えています。ただただ感動しました。  銭湯料金を考えると、やりすぎとも思えるほどの設備ですが、3代目曰く「まだまだ進化を続けていくつもり」だとか。遠方からのお客さんも多いそうですが、それだけの価値は大いにあります。松本湯の近くに住もうかなって、マジで考えちゃいましたから(笑)。 取材・文/森野広明 撮影/江森康之 撮影協力/松本湯
’93年、神奈川県生まれ、俳優。’23年6月にW主演舞台『文豪ストレイドッグス 共食い』上演予定。オリジナルブランド「totoknow」で、サウナバケットハット発売中。念願のサウナ・スパ健康アドバイザー資格をついに取得。ツイッター@hashimotoshohey公式HP

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「湯乃泉 草加健康センター」のサウナ室を堪能する表情が印象的!

【shopdata】
松本湯
(住)東京都中野区東中野5-29-12
(営)月曜~土曜14~24時、日曜8~12時、15~24時
(休)木曜(祝日は営業、翌日振替休日)
(料)大人480円。サウナ入浴は980円で貸しバスタオルつき
女湯のみスチームサウナを完備、こだわりのシャワーヘッドや、ドライヤーの種類の豊富さなどから女性の支持も集める。不定期開催の屋上テントサウナも人気(休止中)
※情報は、『週刊SPA!』12/14・21合併号発売時点
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