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バルミューダフォンに早くも暗雲。過去のKDDIの失敗に見る“デザイン携帯”の難しさ

バルミューダフォンの「実物の印象」は?

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バルミューダフォン/中央の斜めラインのスワイプでアプリが起動する

 ここから、バルミューダフォンについて述べます。 「今の世の中のスマートフォンがあまりにも画一的になってしまっている」「私には、ほとんど同じに見えますけど皆さんはいかがでしょうか」  バルミューダの寺尾社長は、バルミューダフォンの開発動機についてこう述べました。では、バルミューダフォンの「外見」はどうなのか。  実物の印象は、ウェブなどの掲載写真よりはるかに良いです。小柄な機体。湾曲した背面。彫りこまれたロゴ。可愛く格好いい。確かに、個性的と言えます

バルミューダフォンの「中身」に不安

 しかし、「中身」に不安があります。バルミューダフォンは、独自UIを備えています。特徴であるストライプのスワイプや、余白タップで、設定したアプリが起動するなど、凝った作りです。さらにオリジナルアプリも数種インストールされています。今後さらに増えるとのことです。  これらは、OS(Android)のアップデートに対応できるのでしょうか。Googleは、次期アップデートを「Android史上最大のデザイン変更」と表現しています。UIの大きな変更点も含まれます。  バルミューダフォンの独自UIやオリジナルアプリが、対応できるのか。バルミューダは、次期アップデート(Android12)への対応を明言していますが、時期はいつになるのか。動作は安定するのか。  スペックについても、発売後ネットで多くの批判がありました。もっとも多かったのが、「価格が、同スペックのスマホの2倍」というものです。ケータイは、スペックが分かりにくかった。しかし、スマートフォンはスペックが分かりやすい。コストパフォーマンスで比較しやすい。「デザイン料」にいくら支払うことになるのか。明確に分かってしまうのです。  バルミューダフォンは「中身よりも外見を重視した製品開発」という点で、au Design projecと似ています。au Design projectと、同じ轍を踏んでしまうのではないか。短命に終わってしまうのではないか、と危惧します。そして、その影響は、バルミューダ「フォン」だけにとどまりません。バルミューダ全体に及びます。
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バルミューダ全体の価値を失わないか
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