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「クソ物件オブザイヤー2021」コロナ禍の不動産業界で注目を集めた物件は?

不動産屋と飲食店テナントの家賃をめぐるドラマ

【協力金終わったので閉店します】 <感染拡大防止には人流を抑えるしかない。都道府県が営業時間短縮を要請。感染拡大防止協力金を飲食店に配った。大型店は足らず、個人店は毎日の売上より多いウハウハ。街を歩くと閉店を協力金終了まで先延ばししてトンズラする飲食店多し>(のらえもん@Tokyo_of_Tokyo)  こちらは、のらえもんさん(@Tokyo_of_Tokyo)の投稿【協力金が終わったので閉店します】。  2020年から続くコロナ禍を象徴するエントリーですね。コロナ禍では、飲食店と我々不動産屋さんの間にはさまざまなドラマがありました。  たとえば、売上が半分になったんだからお家賃も半額が適正だって叫び始めるパンケーキおじさんとか、家賃モラトリアム法の制定を叫ぶパンケーキおじさんとか……。
ブログ

松田公太のAmebaブログ『一社でも多くの企業が生き残る為に「家賃支払いモラトリアム法」が必要』より

 はい。弊社にもコロナ初期の頃に「コロナで経営が苦しい、家賃下げてくれないと死んじゃう!」って真っ青な顔で駆け込んできた飲食店テナントの皆様がいらっしゃいましたが、ぼくが「よっしゃ。ワシも鬼やない。鬼やないけど、まずはあんたの誠意を見せてほしい。あれこれコロナの補助をお国がやってくれるから、それを申し込んでからワシのとこに来い。ほんでとりあえず直近の試算表見せてくれるか?」って言ったら、テナントの皆様から連絡がなくなりました。  そして2021年12月現在、彼らは元気いっぱい営業されています。  良かった。お家賃が払えないくらい苦しいテナントは弊社のビルにはいなかったんだ! (コロナ便乗の“お家賃減額チャレンジ”は本当にやめてほしいです)  協力金パクってやめた飲食店の人、どんな感染症も料理の腕前や飲食店のセンスは奪えないはずだから、またいつか飲食業界に帰ってきて、おいしい料理を食べさせてほしいと思います。 (ぼくは閉店した飲食店の店主の懐具合よりは、コロナ前の第11期の決算期以降、公告されてないパンケーキ屋さんの決算に興味があります。パンケーキの小麦粉も値上がりしたんとちゃうんか? お?)  というワケで、第2位の発表!

第2位【大丈夫、大丈夫】

【大丈夫、大丈夫】 <Twitterにて「知人のタマホーム社員がワクチンを打ったせいで出社禁止になった」という告発を行う人物が複数出現。タマホームは即座に噂の否定を繰り返すも、最終的に文春からタマホーム社内向け動画『タマちゃんTV』や、風俗推奨LINEなどをリークされた>(滝沢ガレソ@takigare3)  クソ物件オブザイヤー2021、第2位は滝沢ガレソさん(@takigare3)の投稿。    今年の不動産業界の話題をかっさらい、「コロナはエボラとエイズのウイルスを混ぜて作ったウイルス」など、そのあまりのインパクトにほとんど説明不要な本件。  ハウスメーカー二代目が社内向けの動画でぶちかましたコロナウイルス対策は、秘密の言葉、「大丈夫!大丈夫!」。ぼくが社員やったらどんな顔して見てたでしょうか。この報道の後、会社の株価は報道前より27%ほど下落したままですが、受注速報では前年比108%をキープ。ちょっとぐらい住宅メーカー社長が変なことを言っても売上は、大丈夫! 大丈夫!  そして、栄えあるクソ物件オブザイヤー2021の最優秀賞は!
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栄えある「クソ物件オブザイヤー2021」最優秀賞
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