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女性部下との“距離感”で分かれた明暗。上司の発言「君が夢に出てきたよ」にゾワッ

会話は大盛り上がり

上司「上司は腰が悪くて、よく痛そうにしているんですよ。だからきっと出前館のダンスを見て『あぁ、自分も腰が痛くなかった頃に戻って思い切り身体を動かせたらな』と思ったのかもしれないと、つい妄想してしまいましたね」  このように、以前の上司と同じく菊池さんが夢に出てきた話をされたのに……今回は全く印象が違いました。 「今の上司の夢の話は、正直面白かったですし『あの、送料む〜りょう♪ って横歩きしながすれ違うやつですよね?』と盛り上がってしまいました。私の同僚も、その話を聞いて一緒に笑っていましたし、職場の良いコミュニケーションになったと思います」

以前の上司と何が違った?

 一方、以前の上司は……。 「わざわざ2人きりの時に言われたのも気になりましたし、内容も2人で温泉旅行って。どうしても性的な目線を感じてしまいますよね」  そして以前の上司は、セクハラしたいがためにわざわざ夢の話をでっち上げたんじゃないか? と菊池さんは感じたそう。 「仮にそんな夢を見てしまっても、相手との距離感を分かっている人ならば、そのまま本人に伝えたりしませんよね? 少なくとも、今の上司はしないと思います」    菊池さんは以前の上司のせいで、自分が夢に出てきたという話をされると瞬間的に“セクハラされるかもしれない”とビクついてしまう心の傷を負ってしまったわけですが、今の上司のお陰で「そうじゃない、楽しい話題の場合もあるんだ」と少し気持ちが楽になったそう。 「当たり前なんですが、悪い人ばかりじゃないですもんね。ちょっと疑心暗鬼になりすぎていたのかもしれないと反省しました」  もしも部下の女性が夢に出てきても、その話を本人に話すかどうかは慎重になってもらいたいものです。 <取材・文・イラスト/鈴木詩子>
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。
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