更新日:2021年12月29日 13:34
ライフ

激安でも安易に買ってはいけない…知らない人だけ損する「初売りセールの鉄則」

早い時期に買っておくべき理由

アパレル だったら春夏に投資したほうがいいと私は思います。1月になると、もう各ブランド春夏の新作が登場します。アパレルは追加生産がしにくいので売切御免のブランドがほとんど。  早い時期だとさまざまな良品の中から「当たりの服」をGETできますが、4~5月になってから春夏モノを買おうとするとすでに常連さんに食い荒らされて残ったものから選ぶことになるのです。  なぜ追加生産がしにくいのか? それはアパレルの構造に問題があります。  服は一社で作ることができません。綿花から綿を積み、それを生地にし、生地をきれいに加工・整理し、ボタンやZIPなどの部品を調達し、それを縫製し、それを小売店に卸ろし、ようやく消費者の手元に届きます。このすべての工程が全て違う会社が請け負うことも多いのです。

早めに春夏モノに切り替える

 そうなると、思いつきで「これ売れたから追加したい!」と考えても、おおよそ3か月は各社の調整や生産期間が必要なのです。すると2月に春物を追加すると5月頃に納品されることになる。5月になるともう長袖は売れない「夏物」の時期。  アパレルは「①リードタイムが長い」「②販売期間が短い」という二重苦を背負っているがゆえに追加生産が大変難しいのです。  かなり条件が揃わないと追加できないのがブランドの内情。つまり「良品は早い時期になくなっていく仕組み」になっているのです(これを逆手にとってリードタイムを解決し、生産を極端にスピーディーにさせて天下をとったのがZARAのビジネスモデル)。  だからこそ早い段階のほうがいいものが揃っている。つまり今から秋冬に投資するくらいならもう秋冬は諦めて「春夏に全力投資」するほうがいいリターンが得られるのです。  以上、初売りの鉄則3つをお教えしました! これらを参考にぜひ失敗のない新年セールを!
MB
ファッションバイヤー。最新刊『MBの偏愛ブランド図鑑』のほか、『最速でおしゃれに見せる方法 <実践編>』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』など関連書籍が累計200万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。年間の被服費は1000万円超! (Twitterアカウント:@MBKnowerMag

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