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2022年冬ドラマ、注目3作品。黒木華、高畑充希、清原果耶…主演女優たちの演技力に期待

清原果耶『ファイトソング』。空手の日本代表を目指したヒロイン

ファイトソング

公式ホームページより

 最後はTBS『ファイトソング』(11日スタート、火曜午後10時)。昨年10月末までNHK連続テレビ小説『おかえりモネ』のヒロイン・モネを演じていた清原果耶(19)の民放初主演作となる。脚本はハートウォーミングな作品の第一人者・岡田惠和氏(62)が書く。  ジャンルはヒューマン・ラブコメディ。清原が演じる主人公の木皿花枝は児童養護施設で育った後、空手の日本代表を目指し、ひたすら練習に励んでいた。ところが、不慮の事故に逢い、その夢を断たれる。  花枝は気持ちが折れてしまい、グダグダした日々を送る。そんな時、憧れのミュージシャン・芦田春樹(間宮祥太朗)と偶然出会う。空手のために恋愛も捨ててきた花枝は感激する。

清原は空手のシーンをどう演じるか

 一方、芦田は人の心が分からないことから、良い曲がつくれなくなっていた。このため、花枝と「嘘だけど本気の恋愛」をして、心というものを知ろうとする。  2人の接近に焦ったのは花枝のバイト先のハウスクリーニング会社社長で、幼なじみの夏川慎吾(菊池風磨、26)。慎吾は花枝がずっと好きだった。慎吾も花枝へ近づこうとする。三角関係が始まった。  こう書くと、明るく一点の曇りもないラブコメだが、花枝にはある重大な秘密があった。恋をする時には、最初で最後と決めていた――。  モネがシリアスな役柄だったことから、清原のラブコメに違和感をおぼえている向きもあるようだが、それは心配無用。成田凌(28)とダブル主演した昨年3月公開の映画『まともじゃないのは君も一緒』はラブコメで、評判も良かった。書くまでもないが、モネはあくまで役柄である。  清原もうまい人であるのは誰もが認めるところ。運動能力も高いらしく、NHK BSプレミアムの主演時代劇『螢草 菜々の剣』(2019年)では目にもとまらぬ早さの殺陣を見せた。今回は空手のシーンがあるというから、それも見どころだ。 <文/高堀冬彦>
放送コラムニスト/ジャーナリスト 1964年生まれ。スポーツニッポン新聞の文化部専門委員(放送記者クラブ)、「サンデー毎日」編集次長などを経て2019年に独立。放送批評誌「GALAC」前編集委員
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