恋愛・結婚

父親の自覚なく飲み歩く夫を変えた、妻の意外な一言とは?

出産の痛みは、尿路結石よりも上?

 病院でもすぐに検査へ回され、レントゲンやCT、エコーなどで調べた結果、医師からの診断は尿路結石。そのまま即入院となってしまいます。  舞香さんは入院中に必要な着替えやタオル、日用品などを取りに一度自宅に帰り、すぐ病院に戻りましたが、夫はこれまでは通院経験もほぼ皆無。風邪もほとんど引いたことがなかったらしく、これが初めての入院でした。そのせいか病院のベッドで横になる彼は、今までとは別人のように不安げな表情を浮かべていたそうです。 「痛み止めのお薬を投与してもらい、『かなり楽になった』と話していましたが一週間前後は入院が必要と言われてショックを受けていました。だから、勇気づけようと励ましたのですが、『お前はあの痛みを知らないからそんなことを言えるんだ……』って。  本当に心配してたのにそんな口を叩くから私も頭に来ちゃって、『女の出産なんてね、尿路結石なんかと比べ物にならないほど痛いのよ!』って口走っちゃったんです」 出産の痛みと尿道結石の痛み このとき夫は「えっ、あれよりも痛いのかよ……」と驚いた様子でつぶやいていたとか。ちなみに彼女はどっちが痛いのか知らなかったそうで、完全に口からでまかせだったそうです。 「実は、後でネットで調べたら『瞬間的な痛みは尿路結石のほうが大きい』って書いてあったんです。あちゃ~とは思いましたが、これは誤解させたままにしておいたほうがいいなと思い、訂正はしませんでした。  そんなわけで夫は今でもお産の痛みのほうが強烈だと勘違いしているはずです(笑)」  もちろん尿道結石も出産も痛みの強さには個人差があり、一般化してどちらが強いと決めることはできないでしょう。それに、出産の痛みとは別に、父親が自分の子の育児をするのも当然のこと。ですが、この件で夫に変化が起きました。

退院後は毎晩早く帰るようになった夫

 それは、予定通り1週間で退院した後、それまでとは一転して夜は基本的に7~8時に帰宅。それまでのアルコール摂取量の多さは医師から注意されたこともあり、夫の帰宅が夜中になることはほとんどなくなったといいます。 「以前は月の小遣いを飲み代で使い果たした夫に拝み倒され、1万円、また1万円と追加で小遣いを渡して結構な出費になっていたんです。それもほとんどなくなったので出費も減り、家計を預かる身としては助かっています」  尿路結石も放置しておくと命にかかわることもあり、夫には災難でしたが妻である彼女にとっては夫が家事や育児について考えるいい機会になったはず。この時、口からでまかせで言ったのは結果的には正解だったのかもしれませんね。 【他の回を読む】⇒「出産&子育ての悲喜こもごも」の一覧はこちらへ <文/トシタカマサ イラスト/ただりえこ> ※女子SPA!より
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