心と体をととのえるサウナは働く男にとって、呼吸と同じぐらい重要である。サウナーで俳優の橋本祥平が今回訪れたのは埼玉県の「湯乃泉 草加健康センター」だ。 　サウナーの俳優の先輩に聞くと、おすすめとしてよく挙がるのが、草加健康センター（通称・SKC）。週刊SPA！のサウナ大賞でも2年連続1位というアツい支持を集めるこの施設に、今回初めて来ることができました。 　水風呂がいい、ロウリュがいいなど、施設にはそれぞれのセールスポイントがありますが、SKCに関してはみなさん口を揃えて「行けばわかるよ」と言います。だから、ずっと行ってみたかったんですよね。 　SKCのサ守（サウナの責任者）であるSSKこと佐々木厚さんの案内で、その悠然たるサウナ室に一歩踏み入れた途端に汗がブワッ。入った瞬間に「これはやばい！」と感じたサウナは初めてです。 　40名以上収容できる広々としたサウナ室は、ガス遠赤外線ヒーターと電気ストーンヒーター、さらに湿度調整用の加湿器の3基構成。さらに壁面を覆った珪藻土タイルが呼吸をするように湿度を保つことで、この強烈な熱さが実現されているそうです。 　屋外の水風呂は強力バイブラ付きで、そばに並んだととのい椅子までの動線もばっちり。サウナの熱さ、水風呂の冷たさ、外気浴スペースと、とにかくバランスよく、ここまでガッツリととのったのは久しぶりでした。 　サウナだけでなく、草津の湯や薬湯などお風呂も豊富にあり、広くて清潔な食事処にはステージも完備。いつかこういうところでサウナのイベントをするのも楽しそうだなって、想像しちゃいました。 　草加健康センターはまさにサウナの王道です。おしゃれで新しいサウナももちろん素晴らしいけど、誰もがホッとできる親しみやすさと、サウナへの深い愛。確かにこの素晴らしさは、実際に体験してみてこそ伝わるのかもしれません。なので、僕も草加健康センターの良さを聞かれたら「行けばわかるよ」と答えたいと思います（笑）。 取材・文／森野広明　撮影／横山マサト　撮影協力／湯乃泉 草加健康センター ’93年、神奈川県生まれ、俳優。’23年6月にW主演舞台『文豪ストレイドッグス 共食い』上演予定。オリジナルブランド「totoknow」で、サウナバケットハット発売中。念願のサウナ・スパ健康アドバイザー資格をついに取得。ツイッター@hashimotoshohey、公式HP