仕事

エバラ「プチッと鍋」誕生秘話。他社との「おひとり様」争奪バトル乗り越えて

料理のレシピは590種類以上。おすすめは「焼いたら絶品!鶏もも寄せ鍋」

 そんな「プチッと鍋」を日常使いするのに、大きな役割を果たしているのがエバラ食品のレシピサイト「おいしいレシピ」だ。  そこには、多種多様な料理のレシピが掲載されており、その中で「プチッと鍋」を使用したレシピは、現在では590種類を超える。  数あるレシピのなか、渡邊さんにおすすめを聞いてみた。
鶏もも寄せ鍋

焼いたら絶品!鶏もも寄せ鍋のレシピ

「一押しのレシピは『焼いたら絶品!鶏もも寄せ鍋』です。鶏もも肉に焼き目を付けてから具材として煮込むことで、焼いた肉の香ばしさや豊かなうま味を味わえる、新しい鍋の食べ方です。また、『プチッと鍋 キムチ鍋』を使えば、簡単にキムチ味の炒めものが作れるのでおすすめです。そのほかにも『おいしいレシピ』にはたくさんのレシピが載っていているので、いろいろとお試しいただきたいですね」
プチッと鍋

消費者調査で判明した「プチッと鍋」の活用用途の広がり

インドア・アウトドア問わず用途が広がっている

「プチッと鍋」は、アウトドアシーンへの広がりも見せているという。 「昨今のアウトドアブームやソロキャンプ需要により、『プチッと鍋』をアウトドアで使用するお客様も増えています。キャンプ道具のメスティン(アルミ素材の飯ごう)を使って『プチッと鍋』で味付けすれば、容易に炊き込みごはんを作れます。持ち運びに便利なので、アウトドアシーンにも活用できるのが強みになっていると思います」
メスティン

メスティンを使用した炊き込みごはんのレシピ

 さらに、コロナ禍で自由に移動しづらくなったことで、直近ではご当地鍋も盛り上がっているそうだ。
なべしゃぶ

鍋としゃぶしゃぶの美味しいとこどりができる「なべしゃぶ」

「在宅時間が増えたことで平日週末問わず、鍋を食べる機会が増えているように感じます。外出しづらいなかで、ご当地の食材を使った鍋料理を楽しむなどして旅行気分を味わってもらいたいですね。また、最近は味付きのつゆで楽しむしゃぶしゃぶが注目されています。さっと作れるので時短にもなりますし、薄切りの豚肉と2~3種の野菜で楽しめるので、普通の鍋よりも日々の献立に組み入れやすいと関心度が高まっています。当社でも2018年に『なべしゃぶ』を発売し、つけだれ要らずで豊かな味わいのしゃぶしゃぶが楽しめるとご好評いただいています」 「鍋を年間の家庭料理にする」というミッションのもと、プロモーションを展開してきた「プチッと鍋」をはじめとするポーション調味料は累計52億円(2020年度)を売り上げる商品に成長した。  これからも個食鍋売上げNo.1を継続しながら、ブランドの付加価値を高めていくという。最後に今後の展望を渡邊さんへ伺った。 「2013年に『プチッと鍋』を発売して以来、人数に合わせて鍋を食べられるという訴求を続けてきたこともあり、個食鍋としての浸透は進んだと感じています。2020年からは『3プチッと3人前』というメッセージを掲げ、ファミリー層に向けての訴求を進めています。もっと多くの人に鍋料理の可能性やシーンの広がりを届けていきたいと思います」 <取材・文/古田島大介>
1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている
1
2
おすすめ記事
ハッシュタグ