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盗撮現行犯で逮捕された会社員の「その後」。妻と離婚、会社では左遷

人と付き合うのが怖い

「友人たちにも事件のことを知られている可能性が高いので。実際、『今後は連絡してこないでくれ』とわざわざメールを送ってきた者もいました。さすがにこの状況で友人たちの前に顔を出せるほど神経は図太くありません。全員と連絡を絶ったわけではないですが、今はせいぜい年賀状のやりとりくらいです」  再婚したわけでもなく、ずっと独り身のまま。職場でも同僚との交流は最小限に留めている。休日の過ごし方も逮捕後に始めた山歩きや模型製作など趣味は一人で出来るものばかり。プライベートでも積極的に誰かと関わる気はないという。 「人と付き合うのが怖いんです。けど、独りでいれば怯えず傷つかずに済みますから。もし盗撮してなかったらと考えることもありますが、今はあのとき捕まってよかったと思うようにしています。見つかることがなければ盗撮を繰り返し、欲求もさらにエスカレートして取り返しのつかないことになっていたかもしれない。そうなれば今以上に本当に人生が詰んでいたかもしれないですから」  正直、彼に同情することはできない。むしろ、仕事を失わずに済んだだけマシだと言えるだろう。  それでも家族を失い、今でも人の目を避けるような孤独な日々を送るハメに。犯した罪の代償は、彼にとってあまりに大きなものとなってしまったようだ。 <取材・文/トシタカマサ>
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
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