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盗撮現行犯で逮捕された会社員の「その後」。妻と離婚、会社では左遷

会社では左遷、窓際部署に

倉庫「ホッとしました。ただ、本社の営業部から外され、社内の人間ともほぼ接触のない倉庫番のような部署への異動を命じられました。恐らく、会社としては『これが嫌なら辞めてもらって結構』という意味だと思ったので、甘んじて受け入れるしかありませんでした」  以来、同じような閑職部署を転々して現在に至る。当然、出世など望めるわけもなく、役職はずっと主任のまま。平均年収で500万円台はキープしているが、同年代の大卒社員の中では最低ランクだ。 「それでも会社を辞めていたら、今の年収の半分を貰うことも難しかったかもしれません。そもそも正社員で転職すること自体難しかったでしょう。それを考えれば、恥を忍んで会社にしがみついて正解だったと思っています」

妻とは離婚、息子とは会えない状況

 なお、妻とは釈放後しばらくして離婚。息子は彼女が引き取り、養育費は一括で払ったが成人した今でも面会拒否されており、未だに直接会うことができずにいる。 「入学式や卒業式、成人式などの写真を何度か送ってもらっただけです。恐らく、もう一生会うことは叶わないと思います。幼いころはパパっ子だっただけにこれが一番辛いですね。自業自得と言えばそれまでですが……」 離婚 逮捕後はカウンセリングに通い、盗撮行為はあれから一度もやっていない。とはいえ、興味がなくなったわけではない。今でも電車内や階段、エスカレーターなどでは盗撮したいという衝動に駆られている。 「ひたすら我慢しています。スマホは簡単に取り出せないようにカバンの一番奥にしまい、さらにレンズ部分にもテープを貼って撮影できないようにしています」  また、事件後は人付き合いも大きく変化。かつては同窓会に欠かさず出席し、学生時代の友人たちとは積極的に交流していたが逮捕後はずっと欠席しており、SNSもすべて閉鎖してしまった。飲みに誘われてもあれこれ理由をつけてはほとんど断っている。
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人と付き合うのが怖い
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