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ドンキ社員がYouTuberに。“攻めすぎ”と話題「社内で懸念の声もあった」

「驚安の殿堂」でおなじみのドン・キホーテの公式YouTubeが密かに話題だ。チャンネル登録者数は1.32万人(2月28日現在)と決して多くはないものの、その内容が「本当に企業公式か」というほど攻めすぎている。
ドン・キホーテ

ドン・キホーテ公式YouTuber「ドンチューバー」のさとぺん氏。じつは、いち社員なのだとか

「ドンチューバー」を名乗るさとぺん氏が毎週様々なドンキ裏側を紹介するという内容だが、「ドン・キホーテのブランド品は本物なのか!?」とドンキへの世間の疑惑(?)を逆手に取るなど内容はとてもキワどい。じつはさとぺん氏、タレントや芸人などではなく、いち社員に過ぎない。会社から任命されたときには「できるわけねーだろ(笑)」と思っていたのだとか。  そんなドン・キホーテのYouTube制作の裏側や攻めすぎている背景について取材した。

企業公式とは思えないほど攻めている「社内で懸念の声もあった」

 2021年9月17日に公開された「ドン・キホーテのブランド品は本物なのか!?」という動画は、冒頭でさとぺん氏が「ドンキのブランド品って正直怪しいと思ってるんすよね」とぶっちゃけるところから始まる。他のブランド店と比べ安価な価格設定であることから、消費者が何となく抱いていたかもしれない疑問を真正面からネタにした形だ。
ドン・キホーテ

「ドンキの闇、暴いてやる」とまで……画像は、YouTubeの動画『ドン・キホーテのブランド品は本物なのか!?』より

 いくら面白さが求められるYouTubeとはいえ、企業の公式である。「リスクがある」「マイナスなイメージがついてしまう」など、懸念の声はなかったのだろうか? 「この動画の構想は初期からあって、撮影も2番目くらいに行われたものでした。しかし、ご指摘の通り社内でしっかりコンセンサスを取ってから公開したかったため、公開までにはかなり時間がかかっています。ドン・キホーテでは並行輸入など安くする工夫をした上ですべてのブランド品について正規品を取り扱っています。最初は、鑑定士の方が鑑定している様子をすべて動画に入れてたんですが、これを公開してしまうと偽物の質が上がってしまう恐れがある……などの指摘を受け、このシーンはカットしました。  YouTube的なノリと法務的な見解との調整が大変でしたね。とはいえ、僕自身が店舗勤務をしていた頃、お客様に『ドンキのブランド品ってホンモノなの?』と聞かれることがあったので、知りたい人はきっといるはずだ、と動画のニーズは確信していました」(さとぺん氏、以下同)
カップ麺

画像は、YouTubeの動画『1週間21食カップ麺生活』より

 さとぺん氏はドン・キホーテの社員だ。しかし、毎週動画内で挑戦するネタはYouTuber並みに過酷なものも多く、「1週間21食カップ麺生活」という動画では、1日3食すべてカップ麵を食べ続け、ドンキで売れているベスト5を当てることに挑戦している。こうした企画を見るとつい勘ぐってしまうが、実際は別のものを食べたりズルしていたりしないのだろうか?
YouTube

動画内ではどうしても食べられなかった激辛麺の代わりに1食だけアイスを食べたことを明かしていたが……画像は、YouTubeの動画『1週間21食カップ麺生活』より

「本当にガチです(笑)。動画内ではアイスを1食だけ食べたと言いましたが、それ以外は本当にカップ麵しか食べませんでした。もともと1日2食しか食べない生活をしていたので、まず朝何かを食べること自体がツラかったですね。食べる順番だけは自分で決めることができたので、軽めのものを朝に食べるようにしていました。あまりにもツラかったのであの撮影以来、一度もカップ麺は食べていません」

CFO室 兼 秘書室 兼 経営企画部から「ドンチューバー」への異動

さとぺん

「ドンペンの着ぐるみに合わせ髪も青く染めた」と話すさとぺん氏

 “社員YouTuber”と聞けば気楽で楽しそうな仕事に思えるが、さとぺん氏はドン・キホーテ内でも特殊な経歴の持ち主。 「新卒で入社後、数年間は店舗でブランド品の販売を担当していました。その後本社勤務となり、シンガポールへの出向などを経て、直近では財務戦略・ユニーのM&AやIR関連の業務を行っていました。そんな中、ある日突然『YouTubeを作る部署に異動して』と言われて……最初は楽しそうだなと思ったのですが、あまりにも畑が違いすぎることに不安も大きかったです」  プライベートでも経験のなかったYouTubeの仕事、しかも企画や動画制作だけではなく出る側だったことに当初は戸惑いも大きかった。さらにIRやM&Aを長年担当していたこともあり、社内からのさとぺん氏への印象は「堅い人」「笑わない人」だった。異動が決まった時には社内がザワついたのだそう。
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