更新日:2022年03月02日 13:10
エンタメ

ドンキ社員がYouTuberに。“攻めすぎ”と話題「社内で懸念の声もあった」

公式だからこそ見せられる“裏側”

 当初は「できるわけねーだろ(笑)」と思いながらも、仕事なのでやるしかない、と異動が決まってすぐ研究を始めた。 「どんな動画だったら見てもらえるのだろうと、まずは他社さんの公式YouTubeを研究しました。くら寿司さんのYouTubeで皿投入口に入れたお皿の行方を見せてくれる動画があるのですが、こうした企画はほかのYouTuberの方にはできない、“公式だからこそ”できる企画だなと感じました。ドン・キホーテでも“公式だからこそ”見せられる“裏側”みたいなものが面白いのではないかと」  戦略だけでなく見た目にもこだわり、「視聴者の方に認知してもらうために自ら髪の毛をドンペンカラーの青(ミッドナイトブルー)に染めている」というさとぺん氏。だが、その鮮やかな髪色により弊害もあるようで……。 「自分は本来あまり社交的なタイプではないこともあり、見た目からまずはYouTuberっぽくしようと思い、髪を青く染めました。僕の働くオフィスは3階までがドンキの店舗で4階からオフィスになっているのですが最初の頃はオフィスに上がろうとすると毎回のように他の従業員に『関係者以外は立ち入り禁止ですよ』と止められていました。あとは不審な動きをしていないのに髪が青いだけで職質されることも多いです。これは悩みですね……」

「コンプライアンスさえ守れば何をやってもいい」というのが基準

ドンペンパーカー

ドン・キホーテ愛は強く、仕事中はドンペンパーカーを着ることも

 そんな苦労がありながらも、日々企業の公式YouTubeとして面白いものを考える日々。ドンチューバーとして出演した動画の数も30本を超えたが、「面白さ」と「攻める」の線引きはどのように考えているのか。 「基本的には『コンプライアンスは守ろう』だけです。YouTubeの規約やコンプライアンスは遵守しますが、それ以外は個人的には何をやってもいいかなと考えています。ドン・キホーテはここ数年で店舗の数も増えたのですが、そのぶん、消費者にとって異端児的な存在だったのが若干、優等生化している部分があると思います。面白いことに挑戦して『やっぱりドンキって面白いよね』と思ってもらえる動画づくりをしていきたいですね」
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自社で取り扱う商品に対して「ヨイショする気はない」
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インタビュー・食レポ・レビュー記事・イベントレポートなどジャンルを問わず活動するフリーランスライター。コンビニを愛しすぎるあまり、OLから某コンビニ本部員となり店長を務めた経験あり。X(旧Twitter):@KA_HO_MA

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