アメリカの空港でスーツケースをぶっ壊された!
アメリカ方面に旅行に行くときは、スーツケースのカギをかけちゃいけない――これって常識だそうです。しかし、わたくしは知りませんでした。そんなわけで、買ったばかりのスーツケースのカギがこんなことになってしまったのです。
つまり、9.11後のアメリカでは飛行機のセキュリティチェックがものすごく厳しくなり、空港で預けたスーツケースも、TSA(アメリカ運輸保安局)という機関のスタッフによって、開けて検査されるんですね。でもって、カギがかかっている荷物は、ロックを切断or破壊して検査するんだそうです。その結果がコレですよ。
なんというか、<破壊>というより<蹂躙>とか<レ○プ>というフレーズがしっくりくる、むごい壊しっぷり。針金一本で開きそうなシンプルなカギなのに、ここまでしなくっても……。
さらに、修理代は左右のカギあわせて4万2000円。保険に入ってなかったらと思うと冷や汗ものです。
……という話をすると、周囲は一様に「なんで知らなかったの?(この情弱め)」みたいな顔をするんですが、そう言う皆さんは、どちらでこの<カギをかけるな>という<常識>をお知りになったのでしょうか?
同僚A 「嫁に聞いた」
友人B 「どこで聞いたんだっけなぁ。気づけば常識だったからネ!」
なんじゃそりゃ。
上司C 「空港の職員さんに言われたよ」
これが本当であれば、私が完全に悪いんですが、私のときは空港の職員さんは何も言ってくれなかったよ……。空港にも確認してみました。
成田空港「空港としては、特に<カギをかけないでください>というアナウンスはしていませんね。各航空会社さんにおまかせしています」
続いて航空会社に確認。
C航空 「そうですねぇ。なにぶん、もう長いこと行われている検査ですので(ちょっと呆れ口調)、空港のカウンターで必ずお客様に確認させていただいているわけではないかもしれません。ただ、張り紙を張るなどの対策はしております」
「長いこと行われてる」って言われても(注:セキュリティチェックが強化されたのは02年の12月)、私アメリカに行くの今回が初めてだったんですが……。「もうちょっと丁寧に教えてくれたって罰は当たらないのでは」と思ってしまうのは、懇切丁寧な日本のアナウンス文化に慣れ切ってしまった私のワガママなんでしょうか?? 皆さんはどう思われますか?
まぁ、ごく少数だとは思うのですが、この夏の旅行なんかで、私と同じ轍を踏む人が一人でもいなくなればと思い(実際、私が乗ってきた便にもあと2人ほど<同志>がいましたしね)、こうしてお恥ずかしい体験談をアップする次第です。
ちなみに、「TSAロック」という特殊なカギを搭載したスーツケースであれば、カギがかけてあっても壊さずに検査してもらえるんですが、調べてみたところ、TSAロックが壊されるケースも多発しているそうです。なんじゃそりゃ!
取材・文/琵琶子
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