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ひろゆきが考える「“テストの点がよくない子ども”に大人がするべきこと」

「ほかの人と一緒である必要はない」と伝える

教育現場 僕は小さい頃から同じことを長時間続けるのが苦手な子どもでした。小学校の通知表にも「落ち着きがない」と書かれ、今でもデスクワークを長時間続けられません。ただし、要領が良かったのか、テストの点数はそれなりでした。  逆にテストの点数は良くないけれど、言われたことを我慢強く長時間続けることができる人や、整理整頓をきちんと毎日欠かさずにこなせる人もいます。  だから、もし子どもが境界知能だとしたら、「ほかの人と一緒である必要はない」ということを親や周りにいる大人が伝えてあげるべきだと思うのです。境界知能は、物事の習得が苦手という知能の問題なので、子どもの頃から鍛えてどうにかなるものではありませんし、そもそも、相対的な基準なので克服できたら境界知能ではありません。

家庭の問題ではなく、公的機関が支える

 であれば、どんなことでも相談できる環境、親子関係をつくってあげることしか親はできないのではないでしょうか。  ただ、親ならどんな相談事も対処できるわけではありません。そもそも、これは家庭の問題ではなく、学校での知能テストなどから把握し、行政側で自動的に対応できるようにしたほうがいいと思うのです。  悩みをネットに書き込んで相談する子どももいますが、当然のことながら言葉巧みに騙してくる人もいます。だからこそ、相談できる場所を作って対処するのは、公的機関に任せたいなと思うのですよね。
西村博之(にしむらひろゆき)1976年、神奈川県生まれ。東京都・赤羽に移り住み、中央大学に進学後、在学中に米国・アーカンソー州に留学。1999年に開設した「2ちゃんねる」、2005年に就任した「ニコニコ動画」の元管理人。現在は英語圏最大の掲示板サイト「4chan」の管理人を務め、フランスに在住。たまに日本にいる。週刊SPA!で10年以上連載を担当。新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし

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