更新日:2022年03月25日 13:28
エンタメ

「バットマンには矛盾や欠点があるからこそ、新たな解釈が生まれる」ロバート・パティンソン

へとへとになったが、特訓は楽しくもあった

 そうはいっても、これはスーパーヒーロー映画でもある。かっこいいアクションは当然必要。「一日12時間も撮影があるのに、帰宅してから2時間半ワークアウトしたのよ」とクラヴェッツは言うが、パティンソンも「あんな生活をあれ以上やるのは不可能」と、へとへとになったことを認める。 「だけど、楽しくもあったね。ファイトシーンのためには、コレオグラファーから、ボクシングの動きみたいなパターンをいくつか教えてもらって習得するんだ。それに慣れてくると、自分でもリアルに感じられるようになって、誰かを相手にしたときに自然なリアクションができるようになる」  それでも、自分はまだまだ、と思い知らされることがあった。 「ゾーイのスタントダブルを相手にリハーサルをする前、僕は『あなたをケガさせないように注意しますね』と言ったんだ。すると彼女は『私は大丈夫だけど、あなたは気をつけたほうがいいわ』と言った。その後すぐ、僕は彼女に頭を蹴られたよ(笑)」  そんな努力の結果をぜひビッグスクリーンで鑑賞したい。 THE BATMAN-ザ・バットマン-
カルチャーフェス・インタビュー ロバート・パティンソン

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両親を失う悲劇を経験し、バットマンになることを決めて2年。執事アルフレッド(アンディ・サーキス)との関係もこじれているブルース・ウェインは、セリーナをはじめとする新たな人物と出会う。全国公開中

ロバート・パティンソン

’86年、イギリス生まれ。『ハリー・ポッター』シリーズでセドリックを演じ、女性向けベストセラー小説の映画化『トワイライト~初恋~』のエドワード役に抜擢される。近作に『グッド・タイム』『ライトハウス』『TENET テネット』など <取材・文/猿渡由紀>
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