更新日:2022年03月24日 16:47
スポーツ

サッカー日本代表、森保監督の「冒険しない采配」は吉か凶か…運命の最終戦

運命の最終戦に向けたメンバーは?

久保 サッカー日本代表

久保(写真中央)の出番はあるのか ©JFA

 そのオーストラリア代表戦、ベトナム代表戦に向けたメンバーが、16日に発表された。当初、招集されたメンバーは以下のとおりとなっている。 GK 川島永嗣(ストラスブール/フランス) 権田修一(清水エスパルス) シュミット・ダニエル(シント=トロイデン/ベルギー) 谷晃生(湘南ベルマーレ) DF 長友佑都(FC東京) 吉田麻也(サンプドリア/イタリア) 佐々木翔(サンフレッチェ広島) 酒井宏樹(浦和レッズ) 谷口彰悟(川崎フロンターレ) 山根視来(川崎フロンターレ) 植田直通(ニーム/フランス) 板倉滉(シャルケ/ドイツ) 中山雄太(ズヴォレ/オランダ) MF/FW 大迫勇也(ヴィッセル神戸) 原口元気(ウニオン・ベルリン/ドイツ) 柴崎岳(レガネス/スペイン) 遠藤航(シュトゥットガルト/ドイツ) 伊東純也(ヘンク/ベルギー) 浅野拓磨(ボーフム/ドイツ) 南野拓実(リヴァプール/イングランド) 守田英正(サンタ・クララ/ポルトガル) 三笘薫(ユニオン・サンジロワーズ/ベルギー) 前田大然(セルティック/スコットランド) 旗手怜央(セルティック/スコットランド) 上田綺世(鹿島アントラーズ) 田中碧(デュッセルドルフ/ドイツ) 久保建英(マジョルカ/スペイン)

森保監督は冒険を避ける

 しかし、大迫勇也、酒井宏樹が負傷により辞退。前田大然もコンディション不良により辞退する事態となった。代わって追加で招集されたのが、FW林大地(シント=トロイデン/ベルギー)とDF中谷進之介(名古屋グランパス)だった。  前回は、センターバックの吉田麻也と冨安健洋が不在というピンチを迎えたが、今回は古橋亨梧の長期離脱に加えて大迫、前田が不在となりFW不在というピンチに陥っている。この主力不在という事態は日本だけでなく、実はオーストラリアも主力級の選手が負傷やコロナ感染などによって不在となっている。  どちらも主力が欠けた状態で戦う一戦となり、スターティングメンバーが読みづらく試合展開も予想しづらい状況である。だが、森保一監督は冒険を避けるだろう。最終予選では紆余曲折があり、前回のオーストラリア戦で4-2-3-1から4-3-3へシステム変更した。その後は結果も着いてきており、大きな変化を必要としないと考えるのが指揮官としての定石だろう。  それはこれまで実績のある選手で固めた招集メンバーからもよくわかる。ということで、1トップは東京五輪でも実績のある林大地→上田綺世になるのではないだろうか。東京五輪と同様で守備に長けた林を先発させ、後半途中から上田を出場させるというプランが予想される。  林、上田のどちらが起用されることになったとしても、大迫とはタイプが異なる。故に、どうやって縦へボールを運ぶかという戦術を変更せざるを得なくなり、そこに一抹の不安を覚える。戦術を大きく変更しなくても済みそうなのがボールを持てる久保建英のトップ起用だと思うのだが、森保監督がそのような冒険をするとは到底思えない。  右サイドバックの酒井が不在となったのも、一見大きな影響があるように思える。しかし、そこは前回のセンターバック不在同様に心配はしていない。こちらは昨年11月のオマーン戦でも先発出場している山根視来の起用が予想される。それでも不安はないのだが、より守備的な戦術を取るために左に中山雄太、右に長友佑都という起用も考えられる。長友は今季からFC東京では右サイドで起用されている。右サイドでの起用の可能性について長友は、「クラブでも右をやっているし、どちらでも問題ない」とコメントしている。
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長友の右サイドバックで予測されること
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スポーツライター。日本最大級だったサッカーの有料メディアを有するIT企業で、コンテンツ制作を行いスポーツ業界と関わり始める。そのなかで有名海外クラブとのビジネス立ち上げなどに関わる。その後サッカー専門誌「ストライカーDX」編集部を経て、独立。現在はサッカーを中心にスポーツコンテンツ制作に携わる
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