更新日:2022年09月02日 12:24
お金

900万馬券が飛び出した名古屋競馬最終日。超高配当狙いの外枠馬券作戦の成果は?

後半からはバイアスが変わって

 しかし、5R以降は大苦戦を強いられます。的中したのは7Rの枠連8-8(230円)だけで、8Rから11Rにかけては、6枠より外の馬が一頭も馬券に絡まないという体たらく。8R、9R、10Rと1枠または2枠の馬が連対しており、いわゆる「バイアスが変わった」状態です。これが中央競馬であれば、傾向の変化を察知したなら、柔軟に内枠狙いの馬券を買い足すところですが、ここは思い出の地・名古屋競馬場。父と競馬に勤しんだ在りし日に思いを馳せ、最終12Rも枠連7-7、7-8、8-8と心中です。  12R「どんこファイナル特別」はなんと生ファンファーレ。7-7なら154.8倍、8-8でも34.7倍、一発逆転に期待してレースを見守りましたが、3番⇒11番⇒4番の順に入線してジ・エンド。外枠作戦は、1万6000円投資して3050円回収、回収率19%という大惨敗に終わりました。
名古屋競馬外枠作戦

最後のレースは3→11→4で決まり、外枠作戦はあえなく撃沈

 それでも、最終レース終了後に、自然発生的に生まれた拍手に包まれた場内では、不思議と悔しさは感じません。むしろ、清々しい気分です。耳元で「競馬は難しいなあ」という、父の口癖が聞こえた気がしました。

移転後は馬券がオイシイ! そのワケとは……

 さて、弥富に移転する新名古屋競馬場は、先日4月8日から開催がスタート。5月3日には、ダートグレード競走のかきつばた記念が行われます。  1周距離は1100mから1180mへと拡大し、ゴール前直線も194mから240mに延長されます。最もゴール前直線の短かった競馬場から、西日本地区の地方競馬では最長のゴール前直線を有するコースへと様変わり。外枠作戦には「先行有利のコースで、外枠の方が先行しやすい」というロジックがありましたが、直線が長くなることでどう傾向が変わるのかは、しっかりチェックしたいところです。  新コースでの開催は、極端な傾向が生まれやすく、馬券で儲けるチャンスでもあります。今は、ネット投票も充実しているので、4月8日、11日、12日、13日のオープニング開催は、是非、馬券を買って参加してみてください。  最後に馬券に役立つプチ情報を。  中央競馬において、顕著な「外枠有利コース」として知られているのは新潟直線芝1000mですが、このコースで「外枠作戦」を敢行したらどうなるでしょうか?  2021年を例に取ると、24レース中、的中は9レース。的中率37.5%、回収率105%という結果になりました。多くの人に知られているデータだけに高配当は出ていませんでしたが、それでも好走率の高さでプラスとなっています。中央競馬専門の方は、こちらもお試しあれ。 文/松山崇
馬券攻略誌『競馬王』の元編集長。現在はフリーの編集者・ライターとして「競馬を一生楽しむ」ためのコンテンツ作りに勤しんでいる。
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