仕事

大学時代の友人と同じ会社で働く難しさ。ずっと“パシリ”扱いにウンザリ

悪友が転職、ようやく離れられると思っていたら…

青空とビジネスマン 面倒な仕事ばかり押し付けてくるMさんと「離れたい」と感じていた黒川さん。しかし、就職が決まらなかった時に拾ってもらった恩があるため、我慢して過ごしていた。 「ある時、Mが退職したんです。これは離れるチャンスって思いました。“これまでやりたかった業種に転職する”と言っていたため、もう会うことはないと思っていました」  Mさんは職場を退職後も、頻繁に「飲みに行こう」と黒川さんを誘ってきた。 「彼は飲むとなかなか帰らないうえに、最後は自分が行きたいガールズバーなどに連れて行こうとするんです。面倒だったのでメッセが来ても返信をせず無視をしていました。しばらくすると、連絡は来なくなっていました」

まさかの再会

 黒川さんは、30歳を前に給与が少ないアパレル業界からIT業界に転職を試みた。未経験職だったが、自分の知識が生かせそうなファッションを扱うECサイトの運営会社にエントリーをしたそうだ。 「無事に内定がもらえて喜んで入社すると、なんと同じ会社にMの姿があったんです。驚いたのですが、同じ大学出身ということで部署も同じところに配属されたんです。  入社後に社内で聞いてみると、最終選考まで残った時に、僕とMの前職が同じだと気づいたそうで。上司が僕の仕事ぶりについてMにヒアリングして、“黒川は仕事ができる”と後押しをしたって言うんです」
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「家バレして逃げられない」
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