さて、ここからが本題だ。何よりも真似されて許せなかったことがあると話す。 「彼氏です。今まで2人略奪されました。さすがに彼氏までは真似できないだろうと、同じ大学の人と付き合った時はランチとか一緒にしたこともあったんです。 　ただ、いつの間にか3人でいる時間が増えて、グループLINEができて、そこからA子と彼氏がこっそりと連絡を取り始めて……気づいたときには付き合っていたというパターンが2回連続で続きました」 　彩奈さんが付き合っている人だからこそ、A子さんはその彼と付き合いたいと思ったのだろうか？ 「真意はわかりませんけど、まぁ普通に考えてそうだと思ってしまいますよね。自分で言うのも悲しいんですが、A子って私より全然スペック高いんです。男ウケが良い癒やし系で顔も可愛いくて、細身なのに巨乳。すごいモテる子だし、元カレたちも迫られて嫌な気はしなかったんじゃないかな」 　それが発覚した際、元カレはどちらも彩奈さんに謝罪しつつも「A子のことを好きになってしまった。彼女を責めないでくれ」とA子を庇ったという。 「惨めですよ。ブチ切れてやろうと思っても『A子は悪くない』の一点張り。怒る気にもなれない」 　とはいえ、A子さんにとっては“彩奈さんの彼氏だから”魅力的に見えていたのだろう。彩奈さんと別れてしまえば、その男に価値はない。元カレたちは、A子さんにすぐに捨てられてしまったそうだ。 「元カレのうち、1人は私とヨリを戻したいと言ってきましたが、さすがに1回自分を捨てて友人を選んだ人とは厳しいですよ……」