エンタメ

大物俳優の主演作が並ぶ春ドラマ。テレビマンたちの高評価を得たのは意外な作品

テレビマンたちがおススメする、今からでも見るべき“春ドラマ”

テレビの撮影現場

※写真はイメージです(Photo by Adobe Stock)

 前クールの冬ドラマは、大ヒットマンガを原作にした『ミステリと言う勿れ』(フジ系)や固定ファンの多い日曜劇場枠の『DCU』(TBS系)、ネット上での考察が盛り上がった『真犯人フラグ』(日テレ系)が高視聴率をマークしたが、その他のドラマは視聴率や話題性の面で伸び悩む形で終了。  そんななか、例年各局が力を入れている4月クールの春ドラマが放送開始。綾瀬はるかと大泉洋が出演する月9ドラマ『元彼の遺言状』(フジ系、月曜午後9時~)、山下智久が主演を務める『正直不動産』(NHK、火曜午後10時~)、木村拓哉が約2年ぶりにドラマ主演に挑む『未来への10カウント』(テレビ朝日系、木曜午後9時~)、二宮和也と多部未華子が夫婦役を演じる『マイファミリー』(TBS系、日曜午後9時~)といった豪華な俳優陣を起用したドラマがズラリと並び、久しぶりに話題を集めている。  そんな春ドラマを業界関係者たちはどう見ているのか? 序盤の放送を終えた時点で彼らが注目している「今からでも見るべき作品」を聞いてみた。

二宮和也と多部未華子の演技力で見せる『マイファミリー』

 まずは、キー局で深夜ドラマなどを手掛けてきた40代プロデューサー・A氏に話を聞いた。 「注目して見ているのは、ベタになるかもしれませんが『マイファミリー』(TBS系、日曜午後9時~)ですね。初回の世帯平均視聴率は12.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)、第2話も12.8%をマークし、現状も10%前後をキープ。高視聴率の原動力は主演の二宮和也さんと多部未華子さんの迫真の演技にあるでしょうね。  小学生の娘を誘拐された夫婦が誘拐犯に立ち向かう姿を描くというストーリーですが、当初は2人が子供を持つ夫婦を演じられるのかという不安もありました。しかし、誘拐された娘の声を聞いて2人が感情を吐露するシーンは圧巻でしたね」  第1話時点でネット上では“また考察モノか”という声も集まった同作だが、ストーリー面でも高く評価しているようだ。 「脚本を手掛けているのは、同じ日曜劇場の『グランメゾン東京』『TOKYO MER ~走る救急救命室~』を書いた黒岩勉さん。彼は単なるサスペンスだけでなく、しっかりと人間ドラマを描いていける作家なので“家族の絆”にフォーカスしていけばますます面白くなってくるのでは?」  実力派俳優と感情を揺さぶる脚本の化学反応で、今後はさらに視聴率を上げていく可能性が高いと太鼓判を押した。
次のページ
アクションとカメラワークが光る作品
1
2
3
テレビドラマとお笑い、野球をこよなく愛するアラサーライター。

記事一覧へ
おすすめ記事
ハッシュタグ