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若月佑美が考える72時間の使い方

お芝居の表現はいまだに悩みです

――どう乗り越えるんですか。 若月:監督さんや演出家さんに、方向性を決めてもらうこともあります。自分が思っている表現はただのエゴだったりもすることもあるので、整理をつけてどっちかを切るっていう選択もします。 ――壁が現われたら一人で悩み続けることのほうが多い? 若月:そうかもしれない。セリフの意図がわからないとか、そういうことは相談させてもらうんですけど、どちらでもいい演技プランだったら、自分の選択でしかない。舞台だったら公演数があるので、お客さんのアンケートに目を通して、「こっちの表現がよかったんだ」っていうことを見ながら決めたりもします。お芝居の表現はいまだに悩みですね。 ――相談すると影響を受けすぎてしまう面もありそうな。 若月:というより、私の悩みを人に背負わせてしまうのが申し訳ないと思っちゃう。「お前のことなんだから自分で悩め!」って。結構ひとりで悩むことが多かったんですけど、最近はようやく少しずつですけど、人に聞けるようになったんです(笑)

漫画を読むのは紙派

――放射線科が舞台の本作にちなんで、現実では難しいけど本当は透かせてみたいものは何かありますか? 若月:監督さんと舞台演出家さんの頭の中は見てみたいですね(笑) ――それも仕事のことになっちゃいますか(笑)。ストイック過ぎません!? 若月:プライベートが本当に何もない人で(笑)。私生活だったら、マンガの中身が透けて見えたらいいなーっていうのはありますね。同人誌に多いんですけど、ジャケットの画と中身の画が違うことがあるんですよ。あとは静止画が上手い人と、動き描写が上手い人も別で。イラストとして見たらめちゃくちゃいいんですけど、人を動かすっていう画を描くときに、「思っていた作品と違うな」っていうこともあって。そういうときは、ジャケットから中身を透かしてみたいっていうのはあります。 ――コミケとかも参加したい? 若月:行きたいですね。意外と幅広くなんでも見たいタイプで、ジャケットの画と設定、巻数を意識して選んでます。巻数も重要で、あまり長すぎると「今からじゃ追いつけんよ……」って思っちゃうから、20巻以内だったり、完結している作品もいいですね。それから、どのぐらいの間隔で新刊が出ているとかもチェックします。 ――電子版ではなく、紙ですか? 若月:紙ですね。でも最近は、家の中にマンガが溢れすぎちゃって。今は「キングダム」を読み進めているんですけど、それだけでも65巻まで出ているからスペースを取るんですよ。だから書棚に入らなくなったマンガは実家に送るんですけど、そうすると親に勝手に売られるので。そことの葛藤です(笑)
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72時間あったらどう過ごす?
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