高血圧を改善する6つの食習慣。「1日3gの減塩」は薬と同じ効果
年に一度の会社での健康診断。「血圧が高いので気をつけましょう」。そう言われてドキッとした経験がある方も多いのではないでしょうか。日本人は 40 歳を超えると約半数が高血圧になると言われています。なぜ血圧が高いとマズいのでしょう?
4月28日に発売された『私の血圧ノート2022』の著者で、登録者数40万人のYouTubeチャンネル「予防医学ch」を運営する産業医の森勇磨さんは「高血圧の人は体に“時限爆弾”を抱えているようなもの」と話します。
「血圧が高くても、それだけでは体は痛くも痒くもありません。しかし、それが高血圧の恐ろしさ。高血圧をそのままにしておくと、確実に血管は傷つき、動脈硬化が進行します。結果どうなるかというと、心臓では狭心症や心筋梗塞、脳に症状が出れば脳梗塞や脳出血、動脈では大動脈解離や大動脈瘤の引き金となります。腎臓機能が低下し、腎硬化症を引き起こすこともあります。高血圧が症状として表れるのは、生死にかかわる状態にまで悪化してからです」(森さん)
でも、血圧を下げるのに何から始めればいいかわからない。そんな方も多いのではないでしょうか。森さんによると、「まずは日々の血圧を記録することを習慣化させることが大切」とのこと。
「食生活や日々の生活を改めようと思っても、長年続けてきた習慣をガラリと変えることは正直、難しいものです。無理をして、ストレスがかかってしまうのはよくありません。記録を忘れてしまう日があっても大丈夫。また、思い出した時から再スタートすれば OK です。血圧の測定が日課になると、『今日は少し高かった」『昨日、少し飲みすぎたかな』と、自分の体に関心が向いてくるはずです。そうしたら、月に1つ、行動を変えてみましょう。『ラーメンの汁を残す』『減塩調味料を使う』など、なんでもかまいません』(森さん)
見直したい「食生活」での改善方法を具体的に6つご紹介します(以下、森勇磨『私の血圧ノート2022』をもとに構成)。
「1日3gの減塩」は薬と同じ効果があるとも言われています。血圧改善のためには、やはり塩分量は減らしていきたいところ。しかし、ただ単に塩分を抜いただけだと、満足感が得られず、楽しいはずの食事がストレスになり、減塩生活も続きません。塩分を減らす代わりに、コショウやとうがらしといった香辛料、うまみ調味料を加えて味にメリハリを出す。レモンやゆずなど酸味のある果物で香りと刺激をプラスする――。こうした、小さな工夫を重ねて、段階的に減らしていきましょう。
記録することが高血圧防止のカギ
塩分を控えよう「1日3gの減塩は薬と同じ効果」
『わたしの血圧ノート2022』 血圧を記録することが、健康維持の第一歩 |
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