更新日:2022年09月02日 12:23
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POGファン必見「来春のダービー候補5頭」を競馬雑誌元編集長が徹底解説

活躍馬を見抜く眼力がスゴい大魔神・佐々木主浩の切り札

グランヴィノス
グランヴィノス

グランヴィノス写真
写真/村田利之

父:キタサンブラック 母:ハルーワスウィート 牡:栗東・友道厩舎  半兄にジャパンカップ馬のシュヴァルグラン、半姉にドバイターフ勝ちのヴィブロス。これを聞いてピンときた方もいらっしゃると思いますが、同馬のオーナーはハマの大魔神こと佐々木主浩氏です。競馬データベースで「馬主 佐々木主浩」で検索すると27件ヒット。その中に、前出の2頭に加え、ヴィルシーナ、マジンプロスパー、ヴォルシェーブ、ブラヴァス、ヴァルコスなどのオープン馬がおり、佐々木主浩オーナーの、尋常ではない馬運の強さが窺えます。    ノーザンF早来での取材では「同時期のシュヴァルグランより動けている」とのこと。ノーザンFを取材していると、世界制覇に向けてキタサンブラックという種牡馬を非常に高く評価しているのが伝わってきます。牡馬クラシックの先に凱旋門賞まで、そんな妄想を掻き立ててくれるのが、このグランヴィノスです。 レッドマグナス 父:ドゥラメンテ 母:シックスイス 牡:栗東・藤原厩舎  父ドゥラメンテは2021年に9歳の若さで死亡。初年度産駒のタイトルホルダーが昨年の菊花賞と今春の天皇賞(春)を制する活躍を見せており、残された産駒への期待が高まっています。  ノーザンF早来の取材で、個人的に最も取材の感触が良かったのがこの馬。厩舎長が「かなり自信があります」と言い切った姿は印象的でした。同馬は社台牧場生産で、ノーザンFの生産馬ではありません。にもかかわらず取材対象馬に選ばれたのは、それだけ牧場サイドに手応えがあるということでしょう。ダービーのタイトルを手土産に後継種牡馬としてスタリオン入り、そんな未来があっても不思議ではありません。

素質馬が揃う「チーム・藤田晋」のエースはこの馬

フェイト
フェイト写真

フェイト
写真/村田利之

父:リアルスティール 母:サンタフェチーフ 牡:栗東・矢作厩舎  同馬のオーナーは『ウマ娘 プリティーダービー』を展開するサイゲームスの親会社・サイバーエージェントで代表取締役社長を務める藤田晋氏。昨年、馬主資格を獲得すると、馬のセリ市での爆買いが話題になりました。そして馬主一年目からジャングロで重賞制覇を達成しています。  実は今年のノーザンFの取材時に、「え、この馬も藤田オーナーなの?」というシーンに何度も出くわしました。それだけ、素質の高い馬をしっかり見極めて購入しているということでしょう。母ヴィンテージローズ、母メジロツボネ、母ローザフェリーチェなど目移りするラインナップですが、ここでは新種牡馬リアルスティールを父に持つこの馬をピックアップ。管理するのは「世界のヤハギ」こと矢作芳人調教師で、ノーザンF空港の厩舎長も「無敵です」と絶賛する逸材です。  山本昌さんが取材時に思わず「藤田社長、いきなりダービー勝っちゃうんじゃない!?」と呟いていましたが…あると思います。  ダービーのゲートインが叶うのは世代で18頭だけ。そこにたどり着くのは簡単なミッションではありません。冒頭に書いた通り、その夢の舞台を目指した戦いが6月4日からスタートします。メインレースや最終レースだけでなく、POGに参加してみて、午前中に行われる新馬戦(メイクデビュー)も、注目してみてください。 文/松山崇
馬券攻略誌『競馬王』の元編集長。現在はフリーの編集者・ライターとして「競馬を一生楽しむ」ためのコンテンツ作りに勤しんでいる。
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